6月20日、「男子テニスATPワールドツアー500 ハレ」(ドイツ・ハレ/6月18~24日/芝コート)大会3日目。シングルス1・2回戦、ダブルス1回戦が行われた。男子シングルス2回戦で第7シードの錦織圭(日本/日清食品)が世界ランキング36…

6月20日、「男子テニスATPワールドツアー500 ハレ」(ドイツ・ハレ/6月18~24日/芝コート)大会3日目。シングルス1・2回戦、ダブルス1回戦が行われた。

男子シングルス2回戦で第7シードの錦織圭(日本/日清食品)が世界ランキング36位のカレン・ハチャノフ(ロシア)に2-6、2-6と残念ながらストレートで敗れた。

第1セットは錦織のサーブから。第1ゲームでいきなりハチャノフにブレークを喫してしまう。その後はお互いにキープの展開が続いたが、第7ゲームで再びハチャノフにブレークを許してしまう。その後も錦織はチャンスを作ることができず第1セットを落とす。続く第2セット、またしても錦織は第1ゲームでブレークを許してしまう。そして迎えた最終ゲーム。最後はネット際ギリギリの攻防でハチャノフが拾ったボールを錦織が返しきれず、錦織の2回戦敗退となった。

大会公式サイトによると、錦織は試合後「今日はアンフォーストエラーがあまりにも多かった。良いサービスが打てなかったし、もう少しベースラインに留まるべきだった。全部のミスが自分のせいだったと思う」と話した。また、芝コートでの調子について質問されると「もう少し練習をしなければならない。今大会最初の試合は良いテニスができていたが、まだ浮き沈みがある」と話した。

杉田祐一(日本/三菱電機)が第3シードのドミニク・ティーム(オーストリア)から金星をあげた。スコアは6-2、7-5とストレート勝利。杉田は今年の「全豪オープン」1回戦で当時9位だったジャック・ソック(アメリカ)を破って以来となる、トップ10からの勝利となった。

第1セットはティームのサービスから。第1ゲームから杉田は積極的に攻め、いきなりブレークに成功する。さらに第3ゲームでもデュースの末に杉田が粘り勝ち、3ゲームを連取して2ブレークアップとした。杉田のサービング・フォー・ザ・セットとなった第8ゲーム。杉田はここをラブゲームでキープし、第1セットを先取した。続く第2セットでは第11ゲームでラリーの末にティームのショットがわずかにロングとなってまたもブレークに成功。そして杉田のサービング・フォー・ザ・マッチとなった第12ゲーム。最後はティームのショットがアウトになり、杉田はストレートでベスト8進出を決めた。

ATP公式サイトによると、杉田は試合後「私のキャリアの中でベストマッチの一つとなった。今日はサービスにフォーカスしていた、勝てて嬉しい」 と話した。また、次の準々決勝について聞かれると「またベストを尽くす。芝は大好きなコートなので、次も楽しみたい」と話した。2回戦を突破した杉田は準々決勝で、予選から勝ち上がってきた世界109位デニス・クドラ(アメリカ)と対戦する。

その他、第4シードのロベルト・バウティスタ アグート(スペイン)がロビン・ハッサ(オランダ)に6-4、7-5で勝利。杉田の準々決勝の対戦相手に決まったデニス・クドラ(アメリカ)はステファノス・チチパス(ギリシャ)に6-3、6-4で勝利している。◇   ◇   ◇

【6月20日 主な試合結果】

◆男子シングルス

2回戦

〇カレン・ハチャノフ(ロシア)6-2、6-2 ●[7]錦織圭(日本/日清食品)

〇杉田祐一(日本/三菱電機)6-2、7-5 ●[3]ドミニク・ティーム(オーストリア)

〇[4]ロベルト・バウティスタ アグート(スペイン)6-4、7-5 ●ロビン・ハッサ(オランダ)

〇[Q]デニス・クドラ(アメリカ)6-3、6-4 ●ステファノス・チチパス(ギリシャ)

◆男子ダブルス

1回戦

〇[1]ルーカシュ・クボト(ポーランド)/マルセロ・メロ(ブラジル)6-3、6-4 ●[Q]ジョナサン・エルリック(イスラエル)/ニコラス・モンロー(アメリカ)(テニスデイリー編集部)

※写真は「男子テニスATPワールドツアー500 ハレ」世界7位ティームに勝利した杉田

(Photo by Thomas Starke/Getty Images)