ATP(男子プロテニス協会)は6月18日、芝シーズン開始後初となる世界ランキングを公表した。「メルセデス・カップ」で優勝した「芝の帝王」ロジャー・フェデラー(スイス)が1位に返り咲いたほか、錦織圭(日本/日清食品)はトーナメントに出場しなか…

ATP(男子プロテニス協会)は6月18日、芝シーズン開始後初となる世界ランキングを公表した。「メルセデス・カップ」で優勝した「芝の帝王」ロジャー・フェデラー(スイス)が1位に返り咲いたほか、錦織圭(日本/日清食品)はトーナメントに出場しなかったこともあり、27位と1つ順位を落とした。

フェデラーは、「メルセデス・カップ」の決勝でミロシュ・ラオニッチ(カナダ)を6-4、7-6(3)で下して、タイトルを獲得。堅固なサービスも駆使して、同大会の準決勝までは1セットも落とさなかったラオニッチから、今期初となる芝コートでの大会で、フェデラーが見事に白星を上げた形だ。

その結果、ラファエル・ナダル(スペイン)を抜き、フェデラーが再びナンバーワンを手にした。

一方で、芝シーズン最初の週の大会に錦織は出場せず、順位を1つ落とし、27位とした。

そのほかの上位でのランキング変動は軽微で、グリゴール・ディミトロフ(ブルガリア)が1つ順位を上げて5位にしたほか、カイル・エドマンド(イギリス)も17位へと1つポジションを上げた。

先週に行われたもう一つの「リベマ・オープン」では、リシャール・ガスケ(フランス)が優勝。その結果、ガスケの順位は5つ上昇し、25位となった。

杉田祐一(日本/三菱電機)は、「リベマ・オープン」男子シングルス2回戦でマリウス・コピル(ルーマニア)で5-7、6-4、4-6で敗れる結果だった一方で、順位を1つ上げた。

その結果、杉田の順位は1つ上昇し52位になり、他方で、ダニエル太郎(日本/エイブル)は4位低下した86位となった。◇   ◇   ◇

【6月18日付最新ATPランキング】

順位(前週) 名前(国籍) ポイント

1.(2)ロジャー・フェデラー(スイス) 8,920

2.(1)ラファエル・ナダル(スペイン) 8,770

3.(3)アレクサンダー・ズベレフ(ドイツ) 5,965

4.(4)フアン マルティン・デル ポトロ(アルゼンチン) 5,080

5.(6)グリゴール・ディミトロフ(ブルガリア) 4,870

6.(5)マリン・チリッチ(クロアチア)  4,860

7.(7)ドミニク・ティーム(オーストリア) 3,835

8.(8)ケビン・アンダーソン(南アフリカ)  3,635

9.(9)ダビド・ゴファン(ベルギー) 3,110

10.(10)ジョン・イズナー(アメリカ) 3,070

11.(11)ディエゴ・シュワルツマン(アルゼンチン)  2,435

12.(12)パブロ・カレーニョ ブスタ(スペイン) 2,145

13.(13)サム・クエリー(アメリカ) 2,130

14.(14)ジャック・ソック(アメリカ) 2,110

15.(15)ファビオ・フォニーニ(イタリア) 2,030

16.(16)ロベルト・バウティスタ アグート(スペイン) 2,030

17.(18)カイル・エドマンド(イギリス) 1,950

18.(17)ルカ・プイユ(フランス) 1,870

19.(19)トマーシュ・ベルディヒ(チェコ)  1,715

20.(20)チョン・ヒョン(韓国) 1,685

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25.(30)リシャール・ガスケ(フランス) 1,555

27.(26)錦織圭(日本/日清食品) 1,530

52.(53)杉田祐一(日本/三菱電機) 980

86.(82)ダニエル太郎(日本/エイブル) 656(テニスデイリー編集部)

※写真は今期の芝シーズン初の大会で優勝したフェデラー

(Photo by Alex Grimm/Getty Images)