20歳以下代表の世界一を競う「ワールドラグビー U20チャンピオンシップ」の2018年大会は、フランスのベジエで現地時間6月17日に決勝がおこなわれ、開催国のU20フランス代表が33-25でU20イングランド代表に競り勝ち、初優勝を遂げた…

 20歳以下代表の世界一を競う「ワールドラグビー U20チャンピオンシップ」の2018年大会は、フランスのベジエで現地時間6月17日に決勝がおこなわれ、開催国のU20フランス代表が33-25でU20イングランド代表に競り勝ち、初優勝を遂げた。大会名がIRBジュニアワールドチャンピオンシップだった頃から数えて11年の歴史で、U20フランス代表が決勝に進んだのは初めてだった。今年はU20シックスネーションズ(欧州6か国対抗)のタイトルも手にしていたが、同大会ではイングランドに敗れており、雪辱を果たした。

 フランスは6-3で迎えた前半25分、相手の反則などもあって敵陣深くでアタックチャンスとなり、WTBマクシム・マーティーが切り込み、オフロードパスをもらった大型FLキャメロン・ウォキがインゴール左隅にトライを決めた。

 しかし、2年ぶり4回目の優勝を狙うイングランドはハーフタイム前、自陣から23フェイズを重ね、WTBジョーダン・オロウォフェラが右隅にフィニッシュ。

 14-8、フランスの6点リードで折り返した。

 フランスは後半、シニア代表スコッド入りも経験しているイングランドの司令塔マーカス・スミスにプレッシャーをかけ、スクラムやブレイクダウンなどでも奮闘し、SOルイ・カボネルがPGを4本決めてリードを拡大。

 イングランドは72分にFWのパワープレーでトライを挙げ、8点差に詰めたが、フランスはリスタート後まもなく、敵陣深くで相手にプレッシャーをかけて攻撃側に転じ、SOカボネルがキックでインゴールに転がしたボールをCTBアドリアン・セグレが押さえ、ほぼ満員の1万7700人で埋まったスタジアムは歓声に包まれた。

 イングランドは78分にWTBオロウォフェラがゴールラインを割って執念を見せたが、フランスがリードを守り切り、U20世代の世界チャンピオンに輝いた。

<ワールドラグビー U20チャンピオンシップ 2018 最終順位決定戦>

▼決勝
・フランス 33-25 イングランド

▼3位・4位決定戦
・南アフリカ 42-30 ニュージーランド

▼5位・6位決定戦
・オーストラリア 41-15 アルゼンチン

▼7位・8位決定戦
・ウェールズ 34-17 イタリア

▼9位・10位決定戦
・ジョージア 39-31 スコットランド

▼11位・12位決定戦
・アイルランド 39-33 日本 ※ 最下位の日本は「ワールドラグビー U20トロフィー」に降格