来日して日本代表とテストマッチ2戦をおこなうスコットランド代表が、18日に愛知・豊田スタジアムで開催される第1戦の試合登録メンバーを発表した。 先発15人のうち10人は、昨年のワールドカップで準々決勝進出を遂げた選手たち(リザーブを含める…

 来日して日本代表とテストマッチ2戦をおこなうスコットランド代表が、18日に愛知・豊田スタジアムで開催される第1戦の試合登録メンバーを発表した。
 先発15人のうち10人は、昨年のワールドカップで準々決勝進出を遂げた選手たち(リザーブを含めると17人)。約9か月前にジャパンに土をつけ8強入りを阻んだメンバーの大半が、再び桜の男たちと対峙する。

 スコットランドは現在、ワールドランキング9位(日本は11位)。今年のシックスネーションズ(欧州6か国対抗戦)は2勝3敗で4位だったが、全勝優勝したイングランドとの試合は6点差の接戦だった。

 日本代表との第1戦では、シックスネーションズで大会最優秀選手に選ばれたFBスチュアート・ホッグが先発する。走りのキレは鋭くスピードがあり、ジャパンはいかに彼の突破を防ぐかが重要ポイントのひとつとなる。また、ワールドカップメンバーではないもののサラセンズ(イングランド)の2冠獲得に貢献したCTBダンカン・テイラー、昨季プロ12でトライ王を争った新鋭WTBデイミアン・ホイランドも要注意だ。
 精度の高いキック力と抜群のリーダーシップを持つ主将のSHグレイグ・レイドローもスターター。ワールドカップで日本戦と準々決勝を含む4試合で先発したSOフィン・ラッセルが負傷でツアー不参加となったため、10番はシックスネーションズで代表復帰したルーリー・ジャクソンが着る。
 スクラムは57キャップのPRアラスダー・ディッキンソンと南ア出身PRのヴィレム・ネルが中心となり、ラインアウトのグレイ兄弟(兄のリッチーは身長207センチ)は脅威。バックローも運動量豊富で、ニュージーランド出身のFLジョン・ハーディーはチーム屈指のハードタックラーだ。

 ヴァーン・コッター ヘッドコーチは、「我々は強力布陣で来日し、コンディションはいい。湿気、雨、熱さというきつい環境のなかでいい準備ができている。日本は、カナダ戦で14人になりながらも勝利し、自信をつけていることだろう。ワールドカップのリベンジに燃え、地元でのスコットランド戦勝利に意欲的なのはわかっている。我々は日本と日本の選手たちをリスペクトしている。今回のサマーツアーでは文化交流も楽しんだが、土曜日の激闘へ向けて、自分たちのシステムと結束にしっかり集中している」と語った。

1.アラスダー・ディッキンソン(エディンバラ/RWC)  2.スチュアート・マキナリー(エディンバラ)  3.ヴィレム・ネル(エディンバラ/RWC)  4.リッチー・グレイ(トゥールーズ/RWC)  5.ジョニー・グレイ(グラスゴー/RWC)  6.ジョン・バークリー(スカーレッツ)  7.ジョン・ハーディー(エディンバラ/RWC)  8.ライアン・ウィルソン(グラスゴー/RWC)  9.グレイグ・レイドロー(主将/グロスター/RWC)  10.ルーリー・ジャクソン(ハリクインズ)  11.デイミアン・ホイランド(エディンバラ)  12.マット・スコット(グロスター/RWC)  13.ダンカン・テイラー(サラセンズ)  14.トミー・シーモア(グラスゴー/RWC)  15.スチュアート・ホッグ(グラスゴー/RWC)   

〔リザーブ〕
16.フレイザー・ブラウン(グラスゴー/RWC)  17.ローリー・サザーランド(エディンバラ/RWC)  18.マリー・ロウ(エクセター)  19.ティム・スウィンソン(グラスゴー/RWC)  20.デイヴィッド・デントン(バース/RWC)  21.ヘンリー・ビアゴス(グラスゴー/RWC)  22.ピーター・ホーン(グラスゴー/RWC)  23.ショーン・マイトランド(サラセンズ/RWC) 

※( )内のRWCは2015年ワールドカップメンバーを意味する。