「メルセデス・カップ」(ドイツ・シュツットガルト/6月11~17日/芝コート)男子シングルス2回戦で、第2シードで出場しているルカ・プイユ(フランス)は現地時間14日、6-3、6-4でRudolf Molleker(ドイツ)を下して、準々決…

「メルセデス・カップ」(ドイツ・シュツットガルト/6月11~17日/芝コート)男子シングルス2回戦で、第2シードで出場しているルカ・プイユ(フランス)は現地時間14日、6-3、6-4でRudolf Molleker(ドイツ)を下して、準々決勝進出を決めた。試合時間は50分だった。

プイユは現在、ランキング17位で、ショット感覚に優れたサーフェスを選ばずコンスタントに結果を残せる選手。一方で、Mollekerは、地元ドイツのワイルドカードで出場している303位の17歳だ。

両選手ともに、ゲームの出だしは落ち着いてスタートを切った。お互いにサービスをキープし、序盤にブレークの隙は訪れなかった。

しかし、プイユが、3-2とリードした中盤のリターンゲームで、鋭いストロークでライン際を攻め、15-40の2ブレークポイントにMollekerを追い込む。すると、続くポイントでプイユのリターンがMollekerコートのベースラインに乗る深い返球となり、Mollekerのミス。プイユの1ブレークアップのリードになった。プイユはこの1ブレークアップを生かして、第1セットを6-3で獲得した。

第2セットは再び、プイユとMollekerがともに、サービスゲームをキープし合う展開となり、いずれにも流れは傾かなかった。

その中で、終盤に入り4-4とイーブンのスコアで迎えた第9ゲームに、プイユが一気にし合いを動かした。

Mollekerのダブルフォルトやネットミスも出て、プイユの3ブレークポイントとなると、同選手がストロークの打ち合いから得点しブレーク。第2セットでも、この1ブレークが決め手になり、プイユがストレートでの勝利を決めた。

今回の試合では、リターンの差が数値にも表れた様子で、ファーストサーブに対するリターン得点率が、プイユの35%に対して、Mollekerは14%。また、ブレークポイントでの得点率が、プイユの100%と、Mollekerは0%となり、サービスゲームではお互いに堅実に試合を運んだものの、リターンゲームとその重要ポイントでのプレーが、結果の差につながったといえそうだ。

プイユは続く準々決勝でデニス・イストミン(ウズベキスタン)と対戦する予定。過去に両者の対戦実績はなく、今回が初顔合わせとなる。(テニスデイリー編集部)

※写真はガッツポーズをとるプイユ

(Photo by Alex Grimm/Getty Images)