「芝の帝王」と評されるロジャー・フェデラー(スイス)が13日、芝シーズンの初戦となった「メルセデス・カップ」(ドイツ・シュツットガルト/6月11~17日/芝コート)男子シングルス2回戦で、ミーシャ・ズベレフ(ドイツ)との試合に臨み、見事に勝…

「芝の帝王」と評されるロジャー・フェデラー(スイス)が13日、芝シーズンの初戦となった「メルセデス・カップ」(ドイツ・シュツットガルト/6月11~17日/芝コート)男子シングルス2回戦で、ミーシャ・ズベレフ(ドイツ)との試合に臨み、見事に勝利を収めた。スコアは逆転勝利となった3-6、6-4、6-2、試合時間は1時間32分だった。

フェデラーは言わずと知れたスーパースターだが、昨年と同様に「全仏オープン」を含むクレーシーズンへの出場を回避していたが、芝コートで行われる今大会で復帰を果たした。現在のランキングは、ラファエル・ナダル(スペイン)に続く2位だ。一方のM.ズベレフは、世界3位アレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)の兄で、左利き。サーブ&ボレーを好む、ランキング54位だ。芝で好成績を残してきたフェデラーに対して、どう対抗しようとするのかも注目されていた。

試合は落ち着いた形で幕を開けた。フェデラーとM.ズベレフはともに、サービスをキープし合い、ゲームカウントは3-3まで進展。

第7ゲームをM.ズベレフがキープし、続く第8ゲームで流れが傾いた。フェデラーが0-40の3ブレークポイントに追い込まれると、そのままブレークを許す。そして第1セットをフェデラーは落とした。

しかし、第2セットからフェデラーがなんとか流れを掴む。5-4とリードして入ったリターンで、同選手が、ネットにつこうとしたM.ズベレフの脇を抜くパッシングや相手のボレーミスなどで、3ブレークポイント。続くポイントでコースをついたリターンが、M.ズベレフのミスを誘い、1セットを奪い返し、1セットオールの同点に追いついた。

最後のセットではフェデラーが自身の隙を見せない一方で、好機を逃さず一方的な展開となった。第4ゲームでM.ズベレフがラブゲームでブレークを喫したほか、第8ゲームでもフェデラーが最後はリターンエースを決め、逆転勝ちで白星を手にした。

フェデラーは、ギド・ペラ(アルゼンチン)とPrajnesh Gunneswaran(インド)の勝者と対戦する予定だ。(テニスデイリー編集部)

※写真はM.ズベレフとの試合でボレーを放つフェデラー

(Photo by Alex Grimm/Getty Images For Wilson Sporting Goods)