「全仏オープン」(フランス・パリ/5月27日~6月10日/クレーコート)の大会最終日、男子シングルス決勝で第1シードのラファエル・ナダル(スペイン)が第7シードのドミニク・ティーム(オーストリア)と対戦。第3セットもナダルが6-2で取り、6…

「全仏オープン」(フランス・パリ/5月27日~6月10日/クレーコート)の大会最終日、男子シングルス決勝で第1シードのラファエル・ナダル(スペイン)が第7シードのドミニク・ティーム(オーストリア)と対戦。第3セットもナダルが6-2で取り、6-4、6-3、6-2でナダルがストレートで勝利し、11度目となる優勝を決めた。試合時間は2時間42分。

第3セットはティームのサービスゲームからスタート。2セットを連取したナダルが第1ゲームで0-40と冒頭からたたみかけた。しかし、ここはティームがふんばり、ブレークすることはできなかった。

第2ゲームをキープしたナダルは、続く第3ゲームでデュースの末にブレークに成功し、第3セットでもティームを圧倒する。

第4ゲームの途中でナダルはトレーナーを呼び、左手の手首に違和感があるのかテーピングを外して処置をしていた。試合再開直後、ナダルのサーブはどこか威力が無いように見えたが、このゲームをキープした。

第5ゲームをティームにキープされた後、ドクターとトレーナーがナダルの元に来て左腕のマッサージを受け、何か薬のようなものをもらって服用していた。

ナダルはなんとか第6ゲームをキープしてゲームカウント4-2とし、1ブレークアップのリードを保つと、第7ゲームで15-40と2本のブレークポイントを握る。そしてこのチャンスを見事な角度をつけたショットで取り、2ブレークアップとした。

再びトレーナーのマッサージを受けたナダルは、続く第8ゲームがサービング・フォー・ザ・チャンピオンシップとなった。ナダルは左手の違和感をものともせずに全力でサーブを放って40-0とチャンピオンシップポイントを握った。ここでティームに粘られてデュースに持ち込まれたナダルだったが、粘るティームを振り切ってポイントを連取し、第3セットを6-2で取ってストレートでの勝利、「全仏オープン」11度目の優勝を決めた。(テニスデイリー編集部)

※写真は「全仏オープン」11度目の優勝を飾ったナダル

(Photo by XIN LI/Getty Images)