「全仏オープン」(フランス・パリ/5月27日~6月10日/クレーコート)の大会12日目となった6月7日、女子シングルス準決勝で、第10シードのスローン・スティーブンス(アメリカ)が、第13シードのマディソン・キーズ(アメリカ)を6-4、6-…

「全仏オープン」(フランス・パリ/5月27日~6月10日/クレーコート)の大会12日目となった6月7日、女子シングルス準決勝で、第10シードのスローン・スティーブンス(アメリカ)が、第13シードのマディソン・キーズ(アメリカ)を6-4、6-4のストレートで破り、決勝戦進出を決めた。試合時間は1時間17分だった。

スティーブンスは、準々決勝で第14シードのダリア・カサキナ(ロシア)を破っての勝ち上がり。また、現在のランキングでトップ10に入っているほか、2017年「全米オープン」で優勝するなど、大きな結果も出してきている。これまで「全仏オープン」においては4回戦進出が自己最高成績、今大会は第10シードでの出場だ。右足の怪我で2017年1月に手術を受けたスティーブンスは、1年近くツアーを離脱しての復帰後、急速にランキングを上げてきた。

対するキーズは、準々決勝でユリア・プティンセバ(カザフスタン)を破っての勝ち上がり。また、速いサービスが武器の攻撃的プレーヤーで、次代の女王候補と言われている。2017年全米では、自身初となる決勝に進出。しかし、友人で今回も対戦相手となったスティーブンスに破れてグランドスラム初優勝は叶わなかった。

スティーブンスはディフェンスの能力が飛び抜けており、終始キーズがミスをするまで粘り強いラリーを続けた。キーズは、サービスエースではスティーブンスの0本に対し7本、ウィナーではスティーブンスの9本に対し25本奪うなど積極的な攻撃を見せた。しかし、最終的にキーズは合計でスティーブンスより30本も多い、41本のアンフォーストエラーをおかしたこともありストレートで敗れた。

試合終了後、スティーブンスは「同じ国の出身で、こんなに仲のいい友達との対戦はいつも難しい」と話した。また「だからこの試合を切り抜け、いいテニスができて本当に嬉しい」とも語っていた。

今回の勝利で、長年にわたる友人で「フェドカップ」のチームメイトでもあるキーズとの対戦成績を3勝0敗とした。この3勝には、2017年9月の「全米オープン」決勝での勝利も含まれている。

スティーブンスは、決勝戦で第1シードのシモナ・ハレプ(ルーマニア)と対戦する予定だ。ハレプは準決勝で第3シードのガルビネ・ムグルッサ(スペイン)をストレートで下している。スティーブンスとハレプは過去7回対戦していて、スティーブンスからみて2勝5敗。直近はハレプに4連敗しているが、今回は女王を撃破し優勝を飾れるか注目だ。(C)AP(テニスデイリー編集部)

※写真は友人のキーズと抱き合うスティーブンス

(Photo by Tim Clayton/Corbis via Getty Images)