「全仏オープン」(フランス・パリ/5月27日~6月10日/クレーコート)の大会11日目となった6月6日、女子シングルス準々決勝の1試合であるシモナ・ハレプ(ルーマニア)がアンジェリック・ケルバー(ドイツ)を逆転劇で退けて準決勝進出を決めた。…

「全仏オープン」(フランス・パリ/5月27日~6月10日/クレーコート)の大会11日目となった6月6日、女子シングルス準々決勝の1試合であるシモナ・ハレプ(ルーマニア)がアンジェリック・ケルバー(ドイツ)を逆転劇で退けて準決勝進出を決めた。スコアは6(2)-7、6-3、6-2、試合時間は2時間14分だった。

ハレプは現在1位とランキングで女王で、今大会のシード順位も1位。昨年の全仏では決勝戦まで進出したものの、エレナ・オスタペンコ(ラトビア)に競り負け、優勝を逃した。今大会では第16シードのエリース・メルテンス(ベルギー)らを破ってここまで勝ち上がってきた。

一方のケルバーは、現在のランキングは12位で、2016年には「全豪オープン」「全米オープン」でも優勝するなど豊富な実績を持つ。

ハレプとケルバーは今年の「全豪オープン」の準決勝でも対戦しており、その際は6-3、4-6、9-7でハレプの勝利となった経緯もある。

実力者同士の対戦となった今回の試合だが、冒頭は一方的な展開となり、ケルバーが2ブレークを含む4連続でゲームを獲得。意外な形で推移した。

その後、ハレプが自身のサービスゲームをキープし始め、第6ゲームでブレークし反転攻勢に出た。結局タイブレークにもつれ込んだところに、ストリングスを切ってしまい失点となるなど不運も重なり、ケルバーが第1セットを確保した。

第2セットに入ると、ハレプが序盤から巻き返しを図り、ケルバーにはストリングスの切れる、ハレプと同様のトラブルで失点するという場面も見られた。結局、同ゲームではハレプがブレーク。自身のサービスをその後も破らせず、第2セットはハレプのものになった。

最終セットでは、ハレプが先にブレークに成功したのものの、直後にブレークバックを許し、拮抗して最終盤に入るかに見えた。が、第4ゲームでケルバーのサービスゲームがブレークの結果に終わると、ハレプがサービスをキープし主導権を握ると、第8ゲームでもブレーク。勝利を決めた。

ハレプは準決勝で、同日に準決勝進出を決めたガルビネ・ムグルッサ(スペイン)と対戦する予定だ。(テニスデイリー編集部)

※写真はケルバーとの試合に臨んだハレプ

(Photo by XIN LI/Getty Images)