欧州強豪の一角であるイタリア代表に挑む日本代表のジェイミー・ジョセフ ヘッドコーチが、6月9日に大分・大分銀行ドームでおこなわれる第1戦へ向け、試合登録メンバー23人を発表した。「テストマッチはすべて勝たないといけない。宮崎(合宿)からい…

 欧州強豪の一角であるイタリア代表に挑む日本代表のジェイミー・ジョセフ ヘッドコーチが、6月9日に大分・大分銀行ドームでおこなわれる第1戦へ向け、試合登録メンバー23人を発表した。

「テストマッチはすべて勝たないといけない。宮崎(合宿)からいい準備ができている。イタリアも一昨年のテストマッチで南アフリカに勝ち、手ごたえを感じているはずだ」
 現在、世界ランキング11位の日本に対し、イタリアは14位だが、難敵との厳しい戦いを重ねているだけに、タフな相手であることは間違いない。

 ジョセフ ヘッドコーチは、スーパーラグビーのサンウルブズの試合、合宿を通して、現在のベストメンバーを選んだという。レベルズ(オーストラリア)の一員として13試合連続で先発し、6月2日のブルーズ戦にもフル出場していたアマナキ・レレイ・マフィは疲労が心配されたが、「アマナキは、レベルズですべての試合に出てモチベーションが高い。チームへの貢献度も良かった。そのままの状態で(ジャパンに)戻ってきてくれた」と指揮官は語り、マフィに背番号8を任せた。

 イタリアはスクラムが強いことで知られ、ジョセフ ヘッドコーチもそのセットピースを勝負のポイントと見ており、右PRで先発する「具(智元)の役割に期待する」とコメント。

 バックラインは、サンウルブズでも活躍中の選手たちが並ぶが、CTB/SO立川理道はケガ明けで試合数がまだ足りていないと判断され、今回の試合登録メンバーには入らなかった。

 来年日本で開催されるワールドカップの開幕まであと約1年3か月となり、日本代表と一緒のプールAに入る4番目のチームとしてロシア代表が正式に決まったが、それについて訊かれたジョセフ ヘッドコーチは「正直、今のところ見えていない。今回のシリーズを終えてからになる」と述べ、まずは目の前のテストマッチに集中する。(取材:見明亨徳)

1.稲垣啓太(パナソニック)  2.堀江翔太(パナソニック)  3.具智元(ホンダ)  4.ヴィンピー・ファンデルヴァルト(NTTドコモ)  5.アニセ サムエラ(キヤノン)  6.姫野和樹(トヨタ自動車)  7.リーチ マイケル(東芝)  8.アマナキ・レレイ・マフィ(NTTコム)  9.田中史朗(パナソニック)  10.田村優(キヤノン)  11.福岡堅樹(パナソニック)  12.ラファエレ ティモシー(コカ・コーラ)  13.ウィリアム・トゥポウ(コカ・コーラ)  14.レメキ ロマノ ラヴァ(ホンダ)  15.松島幸太朗(サントリー)

〔リザーブ〕
16.庭井祐輔(キヤノン)  17.石原慎太郎(サントリー)  18.浅原拓真(東芝)  19.ヘル ウヴェ(ヤマハ発動機)  20.徳永祥尭(東芝)  21.流大(サントリー)  22.松田力也(パナソニック)  23.中村亮土(サントリー)