WOWOWテニスアンバサダーを務める伊達公子さんが、先日自身のInstagramでシュテフィ・グラフ(ドイツ)と再会した事を明かしていたが、そこでは2人の対談が行われていた。最初に伊達さんがグラフに「有明のエキシビションに来たのを覚えてる?…

WOWOWテニスアンバサダーを務める伊達公子さんが、先日自身のInstagramでシュテフィ・グラフ(ドイツ)と再会した事を明かしていたが、そこでは2人の対談が行われていた。

最初に伊達さんがグラフに「有明のエキシビションに来たのを覚えてる?」と聞くと「覚えてるわ」とグラフ。そして「あれがきっかけで現役に戻ったんでしょ?だから、もうエキシビションはやっちゃダメね!」と突っ込まれていた。

そして伊達さんが「引退してから肩を手術したの。だからリハビリもしてるの」と言うと、グラフが「もう十分にやりきったの?それともまたカムバックする?」と質問。それには伊達さんも「いやいや、もう十分よ」と笑顔で返した。

グラフは、夫のアンドレ・アガシ(アメリカ)とともに子どもたちにより良い教育と希望を与えたいと設立した基金の活動に情熱を注いでおり、その基金をサポートする時計メーカーのイベントのためにパリに来ている。

この基金についてグラフは「私たち夫婦にとってこの基金が最優先なの。サポートがある限り、できるだけ長く続けたい」と語った。そして「多くのサポートがあれば、問題を抱えるたくさんの子どもたちを助けることができる」と基金に対する想いを伝えた。

すると伊達さんが「あなたにはこの基金があるけど、私は将来どんなことができると思う?」と質問。するとグラフは「それはあなた自身の心で見つけないと。それが一番大事だと思うわ。何事も計画通りにいかないこともあるけど、私の基金の場合も、スタートしたいというより、自然に起きたものなの。きっとあなたも自分で何かを見つけられると思うわ」と答えた。そして「可能性や知名度から広がるものがあって、これがやりたいことだってあなた自身が気付くはずよ」とエールを送った。

最後に伊達さんが「またあなたとテニスをしたいわ」と伝えると、グラフは「今度は楽しむためにやりましょう」と答え、ハグをした。

伊達さんは1996年、当時"絶対女王"として君臨していたグラフを「フェドカップ」のシングルスで破るという大金星をあげた。足を負傷しているなか、第1セット0-5からのこの逆転劇は「有明の奇跡」として知られている。また、同年の「ウィンブルドン」準決勝で2日間に渡る闘いを演じたことでも有名だ。

選手時代はライバルだった2人が、お互いに引退して仲むつまじく話す様子は、当時のファンからしても嬉しい一場面となった。(テニスデイリー編集部)

※写真は基金のイベントのためにパリを訪れていたグラフ(左)とアガシ

(Photo by Rindoff Petroff/Suu/Redferns)