6月6日、「全仏オープン」(フランス・パリ/5月27日~6月10日/クレーコート)大会11日目。男子シングルス準々決勝、女子シングルス準々決勝、男子ダブルス準々決勝、女子ダブルス準々決勝、混合ダブルス準決勝が行われた。男子シングルス準々決勝…

6月6日、「全仏オープン」(フランス・パリ/5月27日~6月10日/クレーコート)大会11日目。男子シングルス準々決勝、女子シングルス準々決勝、男子ダブルス準々決勝、女子ダブルス準々決勝、混合ダブルス準決勝が行われた。

男子シングルス準々決勝、第1シードのラファエル・ナダル(スペイン)と第11シードのディエゴ・シュワルツマン(アルゼンチン)が対戦。ナダルが4-6、5-3と1セットダウン後、第2セットをリードしている時点で雨天順延となった。「全仏オープン」でナダルがセットを落としたのは、2015年の準々決勝でノバク・ジョコビッチ(セルビア)に敗れて以来初となる(2016年3回戦の棄権を除く)。第1セット、ナダルは自身のサービスゲームで毎ゲームブレークポイントを握られる。ブレーク合戦のすえ第10ゲーム、シュワルツマンに3本目のセットポイントでウィナーを決められセットを奪われた。第2セットは途中降雨のため約1時間中断。その後シュワルツマンはコートの感触が変わってしまったのかミスが増え始めた。一方調子を上げてきたナダルがリードしたところで再び中断し、順延が発表された。

また、第3シードのマリン・チリッチ(クロアチア)と第5シードのフアン マルティン・デル ポトロ(アルゼンチン)の対戦は、第1セットのタイブレーク5-5の時点で雨天順延となった。第1セット互いにキープを続け第11ゲームの途中で降雨のため約1時間中断。タイブレークに突入し、お互い2本ずつミニブレークして5-5となった時点で雨が強くなり、再び中断。そのまま順延が決定した。

女子シングルス準々決勝で、女王シモナ・ハレプ(ルーマニア)が第12シードのアンジェリック・ケルバー(ドイツ)に6(2)-7、6-3、6-2のフルセットで勝利した。ハレプはグランドスラム初タイトル獲得に向け、また一つ前進した。

その他、第28シードのマリア・シャラポワ(ロシア)が第3シードのガルビネ・ムグルッサ(スペイン)と対戦。シャラポワは2-6、1-6とストレートで敗れた。出だしから相手に4ゲーム連取されたシャラポワは、1つもブレークすることができず第1セットを落とした。続く第2セットも流れはムグルッサで、シャラポワは準々決勝での敗退となった。

女子ダブルス準々決勝では穂積絵莉(日本/橋本総業ホールディングス)/二宮真琴(日本/橋本総業ホールディングス)が第1シードのティメア・バボス(ハンガリー)/クリスティーナ・ムラデノビッチ(フランス)と対戦。7-6(4)、6-3で勝利し、「全仏オープン」で日本人ペアとしては16年振りのとなるベスト4進出を決めた。試合後のインタビューで穂積は「まさかベスト4に入れるとは思っていなかったんですけど、準決勝の壁を破って決勝に進みたいと思います」と語り、二宮も「ここまで自分たちのプレーがすごくできているので、次も良いプレーをして決勝の舞台に立てるように頑張りたいです」と喜びを話した。◇   ◇   ◇

【6月6日 主な試合結果】

◆男子ダブルス

準々決勝

〇[6]ピエール ユーグ・エルベール(フランス)/ニコラ・マウ(フランス)6-4、7-6(8) ●マッシモ・ゴンサレス(アルゼンチン)/ニコラス・ジャリー(チリ)

◆女子シングルス

準々決勝

〇[1]シモナ・ハレプ(ルーマニア)6(2)-7、6-3、6-2 ●[12]アンジェリック・ケルバー(ドイツ)

〇[3]ガルビネ・ムグルッサ(スペイン)6-2、6-1 ●[28]マリア・シャラポワ(ロシア)

◆女子ダブルス

準々決勝

〇穂積絵莉(日本/橋本総業ホールディングス)/二宮真琴(日本/橋本総業ホールディングス)7-6(4)、6-3 ●[1]ティメア・バボス(ハンガリー)/クリスティーナ・ムラデノビッチ(フランス)(テニスデイリー編集部)

※写真は全仏で3年振りにセットを落としたナダル

(Photo by Cameron Spencer/Getty Images)