「全仏オープン」(フランス・パリ/5月27日~6月10日/クレーコート)の大会9日目となる6月4日、女子シングルス4回戦で、グランドスラムの決勝戦をはじめとした大舞台で何度も対戦してきたビッグマッチが実現する。セレナ・ウイリアムズ(アメリカ…

「全仏オープン」(フランス・パリ/5月27日~6月10日/クレーコート)の大会9日目となる6月4日、女子シングルス4回戦で、グランドスラムの決勝戦をはじめとした大舞台で何度も対戦してきたビッグマッチが実現する。セレナ・ウイリアムズ(アメリカ)対マリア・シャラポワ(ロシア)だ。

そのカギを握るのが今大会には、昨年の「全豪オープン」を最後に産休に入りツアーを一時離れていたセレナ。産休からの復帰後初となるグランドスラムへの出場となっており、ノーシードから勝ち上がる同選手の動向にも注目が集まっている。

セレナはクリスティーナ・プリスコバ(チェコ)を7-6(4)、6-4と1回戦で、第17シードのアシュリー・バーティ(オーストラリア)を3-6、6-3、6-4、2回戦で、3回戦では第11シードのユリア・ゲルゲス(ドイツ)を6-3、6-4で破って勝ち上がってきており、自身でプレーの向上も実感している様子だ。

一方、セレナと4回戦で対戦する予定なのが、第28シードのシャラポワだ。不正薬物使用疑惑などトラブルにも見舞われたものの、今年のローラン・ギャロスに2015年以来、戻ってきて、トーナメントを勝ち上がっているところだ。

シャラポワの今大会のこれまでの主な戦績は2回戦のドナ・ベキッチ(クロアチア)に対して7-5、6-4、3回戦の第6シードのカロリーナ・プリスコバ(チェコ)には6-2、6-1とほぼ完勝で勝ち上がってきており、勢いもありそうだ。

シャラポワはセレナとの対戦について「セレナと対戦する時はいつも、格上相手に戦わなければならず、負わなければならない挑戦がある。セレナとの戦績はあるものの、いつでもコートに立ち最高の選手と試合をしなければならない」と話しており、AP通信がその様子を伝えている。

セレナとシャラポワは過去に21戦し、セレナが19勝2敗と大きくリードしており、「全仏オープン」では2013年の決勝戦が直近の対決。その際には、セレナが6-4、6-4で勝利している。

4回戦のセレナ対シャラポワの試合は、センターコートとなる「フィリップ・シャトリエ・コート」の第4試合に予定されており、日本時間の4日夜に行われる予定だ。(C)AP(テニスデイリー編集部)

※写真は大会8日目にプレーするセレナ

(Photo by Jean Catuffe/Getty Images)