「全仏オープン」(フランス・パリ/5月27日~6月10日/クレーコート)の大会8日目、男子シングルス4回戦で第19シードの錦織圭(日本/日清食品)が第7シードのドミニク・ティーム(オーストリア)と対戦。2-6、0-6、7-5、4-6で敗れ、…

「全仏オープン」(フランス・パリ/5月27日~6月10日/クレーコート)の大会8日目、男子シングルス4回戦で第19シードの錦織圭(日本/日清食品)が第7シードのドミニク・ティーム(オーストリア)と対戦。2-6、0-6、7-5、4-6で敗れ、ベスト8入りを逃した。試合時間は2時間28分。

両者は過去に2回対戦しており、そのどちらも錦織が勝利しているが、対戦は約2年ぶりとなる。また、ティームは2年連続「全仏オープン」ベスト4進出しており、クレーコートのタイトルも8個獲得している次世代クレーキングだ。

第1セットから錦織は動きが鈍く、ティームに翻弄される場面が見られた。錦織「らしい」プレーも無く、第3ゲーム、第7ゲームでティームにブレークを許して4-6で第1セットを落とした。

錦織は第2セットになっても調子を上げることができず、なんと0-6で第2セットを落として絶体絶命の状況となった。

第3セットになると、錦織は少しずつ調子を取り戻し、第1ゲームをキープすると、そこからはティームにブレークを許さなかった。そしてお互いにキープを続けてきた第12ゲームで錦織はこの試合初となるブレークポイントを握り、この千載一遇のチャンスを活かして第3セットを7-5で取って望みを繋いだ。

第4セット、調子を上げてきた錦織に対してティームはイライラからか声を荒げる場面もあったが、第7ゲームでミスが続いてティームにブレークを許すと、これが決定打となり、第4セットを4-6で落として4回戦敗退が決まった。

試合を通して錦織が得たブレークポイントは第3セットの1本のみ。序盤の2セットでの不調が響いた結果となった。

試合後に行われた会見で錦織は「足が動いていなかった。それで彼の高く跳ねて重いボールに雑な入り方をしてしまい、自分のミスが多かった」と語った。足が動かなかったことについては「緊張はしていないつもりだった。気持ちもポジティブで自身があったが、なかなか足が動かない状況だった」と振り返った。

そして試合を振り返って「何度かチャンスはあって、それをものにしていたら第5セットまで行けたと思う。こういう形で負けるのは悔しい」と語った。また「第1、2セットはちょっとナーバスになっていた。コートで何をするべきか分からなくなっていた。第5セットにいけそうだったのに残念」とコメントした。

勝利したティームは、カレン・ハチャノフ(ロシア)を破ったアレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)と準々決勝で対戦する。(テニスデイリー編集部)

※写真は「全仏オープン」4回戦敗退となった錦織圭

(Photo by Aurelien Meunier/Getty Images)