*写真は芝田沙季(ミキハウス)<2018年5月29日〜6月3日 ITTFワールドツアープラチナ・中国オープン (深セン)>2018年中国オープン 大会4日目 女子の結果ITTFワールドツアープラチナ中国オープンが5月29日から始まり、大会4…

*写真は芝田沙季(ミキハウス)
<2018年5月29日〜6月3日 ITTFワールドツアープラチナ・中国オープン (深セン)>

2018年中国オープン 大会4日目 女子の結果

ITTFワールドツアープラチナ中国オープンが5月29日から始まり、大会4日目となった。

6月1日、女子日本代表からは芝田沙季(5月度世界ランキング24位・ミキハウス)、伊藤美誠(同5位・スターツSC)、佐藤瞳(同12位・ミキハウス)、石川佳純(同3位)、早田ひな(同15位・日本生命)、浜本由惟(同37位・木下グループ)、橋本帆乃香(同26位・ミキハウス)がシングルスの試合に挑み、石川、伊藤が準々決勝に、そして芝田が一足先に準決勝に駒を進めた。

ダブルスでは、平野/石川佳純(同3位・全農)ペアと、早田ひな(同15位・日本生命)/伊藤美誠(同5位・スターツSC)ペアが準決勝で惜しくも敗退してしまった。

浜本と芝田が中国上位陣を破る。日本女子同士の激しい争いが続く

浜本由惟が決勝トーナメント1回戦で孫穎莎(同14位・中国)をゲームカウント0-3から4ゲームを連取し、大逆転勝利を飾った。

浜本は序盤、焦りからか自分のミスが多かったが、徐々に3球目攻撃(自分のサーブを1球目とし、3球目で積極的に攻めていく戦術のこと)や両ハンドのラリーが安定し、最後まで強気に攻め立てていた。

この試合を振り返って孫穎莎はITTFのインタビューに対して、「浜本は強気にプレーし、うまく戦った。私(孫穎莎)が負けたのは自分のせいだった。私は平常心ではなかったし、あまりにも受け身だった。今は自分のベストの状態ではなく、ゲームを失うのは普通です。うまく対応することができなかった」と、試合後に感想を語った。

そして決勝トーナメント2回戦で芝田沙季が世界ランキング2位の朱雨玲(中国)に金星を挙げた。こちらもゲームカウント1-3のビハインドから芝田が逆転劇を演じてみせた。朱はこの大会でシングルス初試合ということもあり、緊張があったのか、芝田得意の巻き込みサーブ(手首を内側に曲げてボールを巻き込むようにしてサイドスピンをかけるサーブ)に上手く対応できていなかった。

芝田はその後準々決勝で韓国のエース、田志希(同28位)にゲームカウント4-1で勝利し、一足先に準決勝進出を決めた。準決勝では中国の絶対王者・丁寧(同16位)との対戦を予定している。

その一方で日本勢同士の熾烈な戦いが行われていた。

伊藤美誠と早田ひな、“みう・みま・ひな”の同年代同士の対決では、3度のデュース戦を経て、最終ゲームもデュース戦となり、地力で勝る伊藤美誠が12-10で接戦をものにして準々決勝に進出した。

そして決勝トーナメント1回戦でジャイアントキリングを起こした浜本は先輩の石川佳純と対戦した。勢いに乗る浜本だが、ここは日本代表の先輩として石川が貫禄を見せ、ストレートで勝利した。

女子ダブルス準決勝では“みまひな”こと、伊藤美誠/早田ひなペアが中国の丁寧/朱雨玲ペアに、“かすみう”こと、石川佳純/平野美宇ペアが韓国の田志希/梁夏銀ペアにそれぞれフルゲームで敗れ、惜しくも準決勝で姿を消した。

2018年中国オープン(大会4日目):主な日本女子選手の結果

女子シングルス

<決勝トーナメント1回戦>
橋本帆乃香 1-4 王曼昱(中国)
12-10/1-11/5-11/9-11/4-11

伊藤美誠 4-0 武楊(中国)
11-7/11-3/12-10/11-8

浜本由惟 4-3 孫穎莎(中国)
8-11/4-11/5-11/11-6/11-6/11-8/11-5

石川佳純 4-2 P・ソルヤ(ドイツ)
5-11/11-8/11-9/11-8/9-11/11-1

早田ひな 4-0 A・ソルヤ(オーストリア)
11-6/11-4/11-8/11-8

<決勝トーナメント2回戦>
芝田沙季 4-3 朱雨玲(中国)
5-11/11-9/7-11/8-11/11-9/11-8/11-5

佐藤瞳 4-1 フォン・ティエンウェイ(シンガポール)
11-8/10-12/11-6/15-13/14-12

伊藤美誠 4-3 早田ひな
10-12/14-12/11-4/7-11/13-11/7-11/12-10

石川佳純 4-0 浜本由惟
12-10/11-5/11-6/11-5

<準々決勝>
佐藤瞳 0-4 丁寧(中国)
7-11/3-11/7-11/5-11

芝田沙季 4-1 田志希(韓国)
17-15/15-13/7-11/12-10/11-5

女子ダブルス

<準決勝>
早田ひな/伊藤美誠 2-3 丁寧/朱雨玲(中国)
9-11/11-8/11-6/5-11/6-11

平野美宇/石川佳純 2-3 田志希/梁夏銀(韓国)
8-11/11-5/11-8/7-11/10-12

混合ダブルス

<準決勝>
森薗政崇/伊藤美誠 3-0 林鐘勲/梁夏銀(韓国)
11-7/12-10/11-5

2018年中国オープン:大会5日目女子初戦の組み合わせ

女子シングルス

<準々決勝>
伊藤美誠 vs 石川佳純

<準決勝>
芝田沙季 vs 丁寧(中国)

混合ダブルス

<決勝>
森薗政崇/伊藤美誠 vs 林高遠/陳幸同(中国)

文:ラリーズ編集部
写真:Imaginechina/アフロ