早大が韓国の高麗大を迎えた「第12回定期戦」が6月2日、早大グラウンドでおこなわれた。 前半から接点(ブレークダウン)で圧力をかけ高麗大を制した早大が、前後半9トライを奪い55-12で勝利。通算成績を11勝1敗とした。 前半2分、最初のス…

 早大が韓国の高麗大を迎えた「第12回定期戦」が6月2日、早大グラウンドでおこなわれた。
 前半から接点(ブレークダウン)で圧力をかけ高麗大を制した早大が、前後半9トライを奪い55-12で勝利。通算成績を11勝1敗とした。

 前半2分、最初のスクラムで早大が押し込みペナルティを得た。再度のスクラムでも高麗大が反則を繰り返し、早大はタッチキック、ラインアウトを選択した。
 4分、高麗陣22メートルに入ったこの左ラインアウトからボールを出すと、高麗がまた反則を取られた。早大はスクラムを組む。ボールを出すとあっさりとWTB桑山聖生が左中間インゴールへボールを運んだ。
 さらに8分、右ラインアウトから左へ展開し、SH貝塚陸がトライラインを越えた。17分、27分、41分とやはりラインアウトを起点に3トライを奪い、33-0と前半で試合を決めた。

 後半最初のトライは高麗。9分に早大ゴール前ラインアウト。サインプレーで投入役のHOナム・ジェヒョンに返し右隅に飛び込んだ。3分後、早大は右ラインアウト、モールで押し込みHO鷲野孝成がお返しのファイブポインターになった。この後、早大3、高麗1トライをそれぞれ決め、55-12で終えた。

 早大・相良南海夫監督は「高麗は近場が強いことは予定していたが、押し込まれたところもあった。課題が一つ見えたことは良かった」と今後に活かす。

 高麗は前半からラックでの球出しが遅く、早大に絡まれノックオンなど反則を繰り返した。李光紋(イ・グァンモン)監督が説明する。「きょうはラックからモールを組んで進む戦いを考えていた。前半は早大が対応しできなかったが、後半はトライまでつなげた」。

 高麗は、帰国後6月8日に秋の全国体育大会(国体)ソウル市代表予選を兼ねる大会でライバル延世大と対戦する。4月の春季リーグ戦では21-40で敗れている。李監督は「あくまで延世とは9月の定期戦(高延戦)で勝つことが目標。8日の試合はその前提。あと4か月、積み重ねていきたい」と言う。夏は菅平で合宿をおこなう予定だ。(文:見明亨徳)