6月1日、「全仏オープン」(フランス・パリ/5月27日~6月10日/クレーコート)の男子シングルス3回戦で、ジル・シモン(フランス)を6-3、6-1、6-3のストレートで下して4回戦進出を決めた錦織圭(日本/日清食品)が、WOWOWのスタジ…

6月1日、「全仏オープン」(フランス・パリ/5月27日~6月10日/クレーコート)の男子シングルス3回戦で、ジル・シモン(フランス)を6-3、6-1、6-3のストレートで下して4回戦進出を決めた錦織圭(日本/日清食品)が、WOWOWのスタジオに登場。フェルナンド・ベルダスコ(スペイン)との4時間22分にわたる激闘を、敗れたものの戦い抜いた西岡良仁(日本/ミキハウス)について語った。

錦織がシモンと対戦したのは、西岡が1回戦を戦ったのと同じ18番コート。錦織は一番前の隅に隠れるようにして西岡の試合を観ていたのだが、そこはテレビ中継でバッチリと映る場所で、逆にその姿が目立っていた。「本当は違う席に座りたかったんですけど。色々探したんですけど席がなくて、連れてこられたのがあの場所だったんです」と笑って答えた。

そして「感動もしましたけど、疲れましたね」とコメントした試合のことについて語った。

錦織自身は試合を観に行くことが珍しいのだが、そのことについては「よっしー(西岡)は近い後輩でもあるし、IMGアカデミーで一緒に練習してきた仲なので、頑張って欲しい思いは誰よりも強い」ので応援に行った、とのこと。

また、「彼は本当に何もかもが上手くいってて調子が良いときに怪我をして。怪我がなければ、と思いますけど...。まぁ、彼も色んなことを学んだと思います。ここから復帰するのは大変ですし。彼は1年掛かったので、その分のブランクはしょうがないので、今年はゆっくり頑張って欲しい」とエールを送った。

西岡とは怪我のことについても良く話をしたそうで「彼とは結構話しましたね。僕が前に手術をしたときよりもすごくポジティブで彼らしいなと思いました。色んな違うことに挑戦して、上手く怪我の時間を活用できていたのかなと思います。それで、気持ちがダウンしすぎなかったのかなと思います」と語った。

西岡は1回戦で敗退となってしまったが、彼の試合は大きな印象を残してフランスの地元紙にも取り上げられるものとなった。その西岡の想いも乗せて錦織は「全仏オープン」でこれからも戦い続ける。

錦織のベスト8進出をかけた4回戦の相手は、第7シードのドミニク・ティーム(オーストリア)。ティームはクレーキングと呼ばれるラファエル・ナダル(スペイン)を今年「男子テニスATPワールドツアー マスターズ1000 マドリード」準々決勝で破っている実力者。錦織がどのようなプレーでティームと戦うのか、注目が集まる。

この試合は、日本時間の6月3日、夕方以降に開催予定。(テニスデイリー編集部)

※写真はシモンに勝利したときの錦織圭

(Photo by Clive Brunskill/Getty Images)