6月1日、「全仏オープン」(フランス・パリ/5月27日~6月10日/クレーコート)の男子シングルス3回戦で、第19シードの錦織圭(日本/日清食品)が世界ランキング65位のジル・シモン(フランス)を6-3、6-1、6-3のストレートで下し、4…

6月1日、「全仏オープン」(フランス・パリ/5月27日~6月10日/クレーコート)の男子シングルス3回戦で、第19シードの錦織圭(日本/日清食品)が世界ランキング65位のジル・シモン(フランス)を6-3、6-1、6-3のストレートで下し、4回戦進出を決めた。これで錦織は同大会4年連続ベスト16となった。

試合後、WOWOWのスタジオに登場した錦織は、「しっかりラケットも振れてましたし、長いラリー戦で始まりましたけど、満足のいくテニスが最後までできました」と試合を振り返った。

対戦相手のシモンとは、今回が初めての対戦だったが「しっかりラリー戦ができるのは自分としてもリズムが作れるので、やりやすい相手ではあったかなと思います」と話した。

錦織は1回戦は1番コート、2回戦はメインコートであるフィリップ・シャトリエコートでの試合だったが、3回戦は今年新設されたばかりの18番コート。6年連続で「全仏オープン」に出場している錦織も、もちろん今回初めてこのコートで試合したが、このコートについて「僕は結構好きでした」「コートが小さいので、センター(コート)とかスザンヌ(2番目に大きいスザンヌ・ランランコート)よりコートが狭く感じて精度がすごく上がってたのかなと思う」と話した。

一方で「観客の声援には押しつぶされるような、狭いがゆえに重圧は感じた」「長い試合になったら観客の雰囲気も違ってきたと思うので、ある意味早く終われてよかった」と、地元フランス選手との対戦に、観客も含めた雰囲気に飲まれないように気をつけていた。

また、錦織の次の対戦相手は、第7シードのドミニク・ティーム(オーストリア)に決まった。ティームはクレーキングのラファエル・ナダル(スペイン)を打ち破る本命といわれ、クレーコートでナダルに3勝しているほか、クレーコートでのタイトルを8個獲得。「全仏オープン」でも2年連続ベスト4に進出している優勝候補の一人だ。

ティームとのこれまでの直接対決は、錦織の2勝0敗。クレーコートでの対決も1勝0敗と負けなしだが、対決したのは2016年の5月と、ティームがより上位で頭角を現し始めた頃。現在の錦織が次世代クレーキングを相手に、どんな戦いを見せるか注目される。(テニスデイリー編集部)

※写真は4回戦進出を決めた錦織

(Photo by Clive Brunskill/Getty Images)