「全仏オープン」(フランス・パリ/5月27日~6月10日/クレーコート)の大会6日目。男子シングルス3回戦で第19シードの錦織圭(日本/日清食品)が世界ランキング65位の地元選手ジル・シモン(フランス)と対戦。6-3、6-1、6-3と錦織が…

「全仏オープン」(フランス・パリ/5月27日~6月10日/クレーコート)の大会6日目。男子シングルス3回戦で第19シードの錦織圭(日本/日清食品)が世界ランキング65位の地元選手ジル・シモン(フランス)と対戦。6-3、6-1、6-3と錦織がストレートで4回戦進出、4年連続ベスト16を決めた。試合時間は2時間1分だった。

第2セットも6-1で連取した錦織。会場の観衆からケイコールとジルコールが飛び交うなか、第3セットに入った。第3セットはお互いキープが続き我慢比べの展開に。

錦織がラブゲームでキープしゲームカウント4-3とすると、続く第8ゲーム、厳しいコースへのフォアハンドショットで15-40のブレークポイントを握った。次のラリーも錦織が制し、このセットも先にブレークを果たした。

最高のタイミングでブレークし、自身のサービング・フォー・ザ・マッチとなった第9ゲーム。しかし、最後までしつこく粘るシモンに会場のジルコールは一段と大きくなっていた。それでも錦織は、このゲーム5回目のマッチポイントでオープンコートに渾身のバックハンドショットを叩き込み、激しいラリー戦を勝利した。

錦織は試合後のインタビューで「想像通り長いラリー戦だったが、肝に銘じて自分から攻めるように意識していた」と話した。また地元フランス選手との試合であるなか日本人の観客も多く集まっていた事に対し「毎回地元フランスの選手と戦うのは大変だったが、たくさんのサポートはすごく力になった」とも答えていた。

今回が初対戦だったベテランを相手に、終始自分から攻め続けた錦織。次は順当にいけば、第7シードのドミニク・ティーム(オーストリア)との対戦の可能性がある。今日のような頼もしいプレーで、さらに上位に進出する事を期待したい。

勝った錦織は4回戦で、第7シードのドミニク・ティーム(オーストリア)対マッテオ・ベレッティーニ(イタリア)の勝者と対戦する予定だ。(テニスデイリー編集部)

※写真はシモンに勝利した錦織圭

(Photo by Clive Brunskill/Getty Images)