「全仏オープン」(フランス・パリ/5月27日~6月10日/クレーコート)の6日目、男子シングルス3回戦で第2シードのアレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)が第26シードのダミアー・ジュムホール(ボスニア・ヘルツェゴビナ)と対戦。第1セットを先取…

「全仏オープン」(フランス・パリ/5月27日~6月10日/クレーコート)の6日目、男子シングルス3回戦で第2シードのアレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)が第26シードのダミアー・ジュムホール(ボスニア・ヘルツェゴビナ)と対戦。第1セットを先取したズベレフは、第2、第3セットを落としたが、第4セットを7-6(3)で取り返し、決着はファイナルセットへ持ち越しとなった。

第2、第3セットを落として後がなくなったズベレフのサービスから第4セットは始まったが、両者がキープして第3ゲームが始まる前に、ジュムホールが高く揚がったボールを手で取ろうとしたところ、同じようにボールを取ろうとしたボールキッズとぶつかるアクシデントが発生。2人ともボールを見上げて走り寄ったために起こったものだが、ジュムホールに怪我はなく、ボールキッズもしばらく倒れていたが起き上がって走り去り、試合はそのまま続行された。

アクシデントの後の第3ゲームでズベレフはジュムホールにデュースで粘られてあわやブレークされそうになるが、なんとかここをキープ。リードは作らせなかったが、試合の流れがジュムホールに傾いていることがうかがえる。

ズベレフが意地を見せて第4ゲームでブレークポイントを握るが、ここもジュムホールの好プレーに阻まれてブレークできない。それどころかズベレフはミスも増えてきて自らピンチを招く場面も増えてきた。

第1セットの時点ではウィナーの数もアンフォーストエラーの数もズベレフが上回っていたが、第4セットの第5ゲーム終了時点ではウィナーの数がズベレフ31に対してジュムホールが33、アンフォーストエラーの数はズベレフが45に対してジュムホールが35となってしまっていた。

そしてズベレフは自身のミスが増えてきた結果、第5ゲームでジュムホールにブレークされて1ブレークダウンとされてしまう。

ズベレフは第8ゲームでブレークバックに成功してイーブンに戻したが、直後に0-40とまたしてもピンチを迎えた。第2シードの意地を見せたズベレフはここで6連続ポイントをあげてキープし、観客をあおって見せた。

ゲームカウント5-5で迎えた第11ゲームでズベレフはまたしてもジュムホールにブレークポイントを握られると、痛恨のダブルフォルトを犯してしまい、ここに来て1ブレークダウンとする。そして続く第12ゲームでジュムホールが焦りからかミスを連発、なんとラブゲームでズベレフがブレークバックしてタイブレークになった。

タイブレークになるとズベレフが調子を取り戻してポイントを重ねていき、ジュムホールをリードする。そして7-6(3)で第4セットを取って望みを繋いだ。

試合は先に3セットを先取した方が勝利の5セットマッチ。現在第5セットに進んでいる。(テニスデイリー編集部)

※写真は現在対戦中のズベレフ

(Photo by Aurelien Meunier/Getty Images)