「全仏オープン」(フランス・パリ/5月27日~6月10日/クレーコート)大会4日目となった5月30日、元世界1位のノバク・ジョコビッチ(セルビア)はジャウメ・ムナール(スペイン)との2回戦をストレートで突破した。スコアは7-6(1)、6-4…

「全仏オープン」(フランス・パリ/5月27日~6月10日/クレーコート)大会4日目となった5月30日、元世界1位のノバク・ジョコビッチ(セルビア)はジャウメ・ムナール(スペイン)との2回戦をストレートで突破した。スコアは7-6(1)、6-4、6-4、試合時間は2時間18分だった。

ジョコビッチは現在ランキングで22位とトップ20からは外れてしまったものの、復活を期する元王者。直近の出場大会となった「男子テニスATPワールドツアー マスターズ1000 ローマ」では準々決勝で錦織圭(日本/日清食品)を2-6、6-1、6-3で破り、準決勝でナダルと対戦するなど上位に進出。

他方のムナールは21歳と若手の一人で、ランキングでは155位。予選を通過して本戦に出場してきている選手だ。

試合では、ジョコビッチが経験の豊富さでは優っていたものの、なかなか主導権を奪えない展開となった。第1ゲームで自身のサービスをブレークされた一方で、直後にジョコビッチがブレークバック。スコアはイーブンで推移するかに見えたが、第4ゲームに、ジョコビッチがブレークしリードを確保した。

そのままムナールは押し切れらるかに見えたが、第9ゲームで会心のブレークを達成し、再びイーブンに戻した。結局第1セットはタイブレークにもつれこみ、ジョコビッチが、7-1と大きくリードして制した。

第2セットも序盤に両選手ともにブレークし合う落ち着かない形で試合は推移。第3、4ゲームにそれぞれブレークすると、終盤まで流れは拮抗した。

その中でジョコビッチは、第9ゲームでブレークし、ようやく1ブレークアップのリード。続くサービスゲームを守り切り、6-4で第2セットも手にし、2セットアップと大きくリードした。

第3セットに入ると、両選手ともほとんどのサービスゲームをキープし合う緊張感ある展開となった。その中でジョコビッチは第7ゲームで、貴重なブレークを挙げた。

結局、第3セットはこのブレークが決め手となり、ジョコビッチが獲得。白星がジョコビッチの手に転がりこんだ。

ジョコビッチは、サンティアゴ・ヒラルド(コロンビア)との対戦を制したロベルト・バウティスタ アグート(スペイン)と、3回戦で対戦する。(テニスデイリー編集部)

※写真はムナールとの試合中に審判と話すジョコビッチ

(Photo by Matthew Stockman/Getty Images)