スポーツブルにて東京六大学野球を全試合ライブ配信しているBIG6.TVに、元フジテレビアナウンサーの田中大貴氏が出演する。6月2日・3日の伝統の早慶戦での出演に向けて、田中大貴氏にそのきっかけや想いを聞いた。

1. 今回の出演のきっかけは何ですか?

フジテレビを退職するにあたり、局員時代は叶わなかった学生野球中継、つまりは高校野球や大学野球の中継に携わりたい、特に学生時代の自分を育ててくれた早慶戦、東京六大学野球に恩返ししたいとい強い思いがありました。

そこに、大学野球、学生スポーツに力を注ぎ成長を続けるメディアの一つであるスポーツブルさんからお話をいただいたことがきっかけです。お声掛けいただいた瞬間、「何よりも優先して、やらせて下さい」と返事をさせていただきました。

フジテレビ時代から注目していたインターネットスポーツメディアであるスポーツブルさんが、アマチュア野球もインターネットでライブ配信しているということに実はとても注目していました。

東京六大学野球という日本球界が誇る歴史と、新たなスポーツメディアのマッチングは、球界とメディアの新たな可能性を生むと感じていました。その新たな可能性の中に、自分自身が培ってきたスキル、経験、知識、感性を生かすことが出来れば、アナウンサーとしても、一人のメディア人としても、新たなステージに進むことが出来るのではと考えていたからです。

チャレンジするチャンスを与えて下さったスポーツブルさんに感謝したいと率直に感じました。また黒飛代表が松坂世代、つまりは1980年世代の同い年であったことも実は非常に大きかったですね(笑)

松坂世代は僕らの現在地を図る指標でもあり、活力でもあります。これは冗談ではなく本心からそう感じています。スポーツ中継の醍醐味や素晴らしさ、面白みをテレビ地上波で味わってきた最後の世代が僕らです。

時代の変遷の中で、次の世代へ東京六大学や早慶戦をいかに伝えていくか、レガシーを残していくか、これは僕らの世代の使命だと思っています。この理念や志が同じベクトルであったこともきっかけとしては非常に大きかったです。

2. スポーツのインターネット配信、特にアマチュアスポーツのインターネット配信への期待をご自身の経験踏まえて教えてください。

率直に、正直に、今のインターネット配信に関しては羨ましいと思っています。20年近く前では考えられなかったことです。僕らの時代もあれば…と、素直に羨ましく、今のアマチュアスポーツ選手のことを羨望の眼差しで見ています。

かつて僕らの時代までは、テレビ中継でしか試合映像は流れませんでした。テレビ中継がなければ、翌日の新聞で見るしかありませんでした。そこで情報が足りなければ専門誌で情報を集めるしかありませんでした。または自分たちで会場に足を運んで目に焼き付けるしかできませんでした。

今はインターネット配信の充実により、高校野球であれば地方大会の予選勝ち上がりから甲子園へと進む過程を、生で、現場に行かずとも見ることができます。東京六大学野球春季リーグ戦全試合をネット中継で観戦し、大学選手権まで繋がっていくストーリーを観ることができます。

各種目トップカテゴリーとなって、ようやくスポーツ中継に流されていた時代からは考えられない時代に入りました。電波だけではなく通信が発達し、トライを続けたことにより、スポーツの中継がより多くのツールで観られるようになりました。

そして、ネット配信の充実は最終的に地上波を含めた電波への貢献にも繋がると僕は信じています。なぜなら、地方大会の1回戦から見た視聴者、東京六大学野球の初戦から観てきた視聴者は、そのチームの、その選手のストーリーや戦ってきた過程を知っているからです。全国大会へ巣立っていく、頂点に到達する成長した姿を最後まで見届けるはずです。

私個人的な見解としては、観られる場所、観るためのツールが増えれば増えるほど、「最後の最後まで、決着まで観る」を目指す方の数は増えると感じています。スポーツにおける通信と電波は競合しているようでそうではなく、共存し、高めあうと僕は考えます。

地上波で伝えてきた私は、メディアの在り方がドラスティックに変わる中で、メディアに携わるアナウンサーの一人として自分の在り方も変えてみようと思っています。

近い将来、高校スポーツ、大学スポーツのほとんどがネット配信される時代が来ると私は考えています。最終的にはアマチュアスポーツのほとんどが網羅される時代がきてほしいと願っています。

3. 田中さんご自身の今後のビジョンを教えてください。

フジテレビ時代、スポーツ実況やスポーツキャスターとしてマスに向けて、多くの方に向けて伝えるという作業は幸せにもたくさん機会を与えていただきました。そこで培ったノウハウも大切にしながら、これからは、よりコアに、より詳しく、よりダイレクトに、スポーツ競技やスポーツファンに伝えていく機会を多くつくっていきたいと思っています。また、それができる時代に入っていると思っています。

アマチュアスポーツやマイナーと言われるスポーツで育った人間がいずれトップカテゴリーで活躍し、五輪に出場する時代です。実はその時代にどれだけ選手と、競技と、中継に関わることができたかということがスポーツを伝えるという世界では重要であり、選手やファンから信頼を得られる伝え手になれるかどうかが決まります。

これまでは実況や司会進行としてスポーツを伝えてきましたが、これからはジャーナリストの観点も併せ持ち、スポーツアンカーとして、より興味深くスポーツを見てもらえる人材になることができればと考えています。

そして、スポーツの分野で勝負する人の感性や考え方、人生を、観て下さる方の生活の中に取り入れられるような、生かせるような伝え方を築いていければ、自分の掲げるビジョンは鮮やかなものになると想像しています。

多くの方へ、明日へ向かう活力を、原動力を与えられる人材でありたい、そう願う日々です。

4. 最後に、スポーツブルユーザーに一言お願いします。

「より皆さんに寄り添うスポーツメディアに進化する」この一言に尽きます。間違いなくスポーツブルさんはそんなメディアに成長していくと思います。常に手元に、常に隣に、常に枕元に…そばにいて寄り添ってくれるスポーツメディアに。

通信インフラが整備されればされるほど、より便利に、より快適に、よりローコストでアクセスできる時代はやってきます。今まで観られなかったスポーツコンテンツや、特定の場所でしか視聴できなかった中継を観られるようにしてくれるメディアであると同時に、ユーザーの皆さんの「観たい」が、よりサービスを充実させる最短距離になることは間違いありません。そこに私の実況力や取材力を注ぐことができればこの上なく嬉しく思います。

皆さん、「観たい」の声をスポーツブルさんに挙げ続けて下さい。きっと応えてくれるはずです!