テニスのコートには主にハードコート、クレーコート、芝コートの3種類があるが、この内クレーコートで無類の強さを誇るのがラフ…
テニスのコートには主にハードコート、クレーコート、芝コートの3種類があるが、この内クレーコートで無類の強さを誇るのがラファエル・ナダル(スペイン)だ。その圧倒的な強さから「クレーキング」とも呼ばれるナダルのクレーコートでの驚愕の戦績を、今回は紹介する。
■「全仏オープン」10回の優勝
1回優勝することすら困難であり、大きな名誉となるグランドスラムの一つである「全仏オープン」。ロジャー・フェデラー(スイス)やノバク・ジョコビッチ(セルビア)といった10回以上グランドスラムを制覇してきた選手でも、「全仏オープン」は1回しか優勝できていない。その大会で、ナダルは2005年に初優勝後、2010年から2014年までの5連覇を含み、なんと10回も優勝してきた。さらには30代となった昨年の「全仏オープン」でも、失セット0で勝利を重ね、圧倒的な強さで優勝をしている。
■モンテカルロ、マドリード、ローマのマスターズ1000のクレーコートで合計23回の優勝
グランドスラムの次のカテゴリで、強豪たちが揃うマスターズ1000。現在もマスターズ1000カテゴリの大会であり、クレーコートで行われる「男子テニスATPワールドツアー マスターズ1000 モンテカルロ」では11回、「男子テニスATPワールドツアー マスターズ1000 マドリード」ではクレーコートになった2009年以降のみ数えると4回、「男子テニスATPワールドツアー マスターズ1000 ローマ」では8回の合計23回ナダルは優勝している。特に「男子テニスATPワールドツアー マスターズ1000 モンテカルロ」では2005年から2012年までで8連覇しており、これは同一大会で唯一の記録だ。
■クレーコート81連勝
ナダルは2005年4月から2007年5月までの約2年間、クレーコートで無敗だった。実に81試合で連続勝利し、13大会でタイトルを獲得している。ちなみにこの81連勝の記録を止めたのは、長年のライバルであるフェデラーである。
■クレーコート50セット連続取得
今年の「男子テニスATPワールドツアー マスターズ1000 マドリード」の3回戦をストレートで勝利したナダルは、それまでジョン・マッケンロー(アメリカ)が持っていた同一サーフェスでの連続セット取得記録(カーペットコート/49セット)を34年振りに破った。先のクレーコート81連勝が10代後半からの記録であるのを考えると、ナダルは10年以上に渡ってクレーコートで恐れられる名選手であることが分かる。
■90%を超えるクレーコート勝率
2018年5月21日時点でのナダルのクレーコートでの通算成績は408勝36敗で、その勝率は驚異の91.9%。「ウィンブルドン」で過去8回の優勝を誇るフェデラーの、グラスコートでの勝率87.2%をさらに上回る成績だ。
■終わりに
今年もついに開幕した「全仏オープン」。ナダルは今シーズンのクレーコートでもここまで19勝1敗と絶好調の成績を収め、もちろん優勝候補の筆頭だ。「クレーキング」としてナダルが今年も圧倒的な強さで観客を沸かせることが期待される。(テニスデイリー編集部)※写真は2017年の「全仏オープン」で優勝したときのナダル
(Photo by Jean Catuffe/Getty Images)