今年の「全仏オープン」(フランス・パリ/5月27日~6月10日/クレーコート)に第2シードとして出場するアレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)が大会を前に語ったコメントを、ATP(男子プロテニス協会)公式サイトが報じている。「クレーコートのシー…

今年の「全仏オープン」(フランス・パリ/5月27日~6月10日/クレーコート)に第2シードとして出場するアレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)が大会を前に語ったコメントを、ATP(男子プロテニス協会)公式サイトが報じている。

「クレーコートのシーズンはここまでいいテニスをしてきたし、うまくいけばここでもそうできるとわかっている」と、ズベレフは話した。「でも、まず一試合一試合やっていってトーナメントがどう進むか見ていきたい。そうすれば、ここで誰が自身の最高のテニスをするのかわかるだろう」。

ズベレフはこのクレーコートシーズンでは「BMWオープン」と「男子テニスATPワールドツアー マスターズ1000 マドリード」で優勝、「男子テニスATPワールドツアー マスターズ1000 ローマ」で準優勝、「男子テニスATPワールドツアー マスターズ1000 モンテカルロ」でベスト4と、4大会合計16勝2敗と絶好調の成績を収めている。

「男子テニスATPワールドツアー マスターズ1000 ローマ」では決勝で、ラファエル・ナダル(スペイン)に敗れたものの、「全仏オープン」優勝候補を相手に1-6、6-1、3-6とクレーコートで初めてナダルからセットを奪うだけでなく、雨で中断するまでは追いつめるにいたっていた。

そして「先のことは考えないようにしている。以前グランドスラムでそうしたことがあって、早くに負けた。それは避けるようにするよ。できる限り最善の準備をして最高のテニスをするように。その他のことは成るように成る」と、5セットマッチである今大会について語る。

ズベレフは21歳にして現在世界ランキング3位、マスターズ1000で3度の優勝を誇る実力者だが、普段の3セットマッチと異なるグランドスラムでの最高成績は2017年の「ウィンブルドン」で4回戦に進んだのみで、「全仏オープン」では2016年は3回戦敗退、2017年は1回戦敗退となっている。

「この大会は、長いトーナメントで厳しい試合がたくさんある」「決勝でナダルと戦うことになるとはまだ考えないようにしている。そういうことを考えているんじゃない。毎試合、一つ一つのことを考えているんだ。1回戦でリカルダス・ベランキス(リトアニア)をどう倒すかを考えている。それが今の自分の考え方だ」とあくまでも目の前の試合に集中することを話した。

次世代No.1候補筆頭ともいえるズベレフが、今回のグランドスラムで期待される結果を残せるか注目される。(テニスデイリー編集部)

※写真は「全仏オープン」の会場で練習しているときのズベレフ

(Photo by Cameron Spencer/Getty Images)