「全仏オープン」(フランス・パリ/5月27日~6月10日/クレーコート)の女子シングルスのドローがこのほど、公表された。産休から復帰後、初のグランドスラム出場となるセレナ・ウイリアムズ(アメリカ)や、大坂なおみ(日本/日清食品)らももちろん…

「全仏オープン」(フランス・パリ/5月27日~6月10日/クレーコート)の女子シングルスのドローがこのほど、公表された。産休から復帰後、初のグランドスラム出場となるセレナ・ウイリアムズ(アメリカ)や、大坂なおみ(日本/日清食品)らももちろん、名を連ねる一方で、上位シード同士の激い戦いになりそうだ。

グランドスラムを23度制した経験を持ち注目されているセレナは、今回、ノーシードでの出場となり、自身初戦となる1回戦ではクリスティーナ・プリスコバ(チェコ)との試合に臨む予定だ。

セレナが勝ち進み、そのほかのシード勢も順当な結果を出せば、セレナは、アシュリー・バーティ(オーストラリア)と2回戦で、ユリア・ゲルゲス(ドイツ)と3回戦で対戦することになる見通しで、シード選手にとっても簡単に勝ち上がれるかどうかは不透明だ。

一方、最上位層のシードについては、シモナ・ハレプ(ルーマニア)、第2シードのカロライン・ウォズニアッキ(デンマーク)、第3シードのガルビネ・ムグルッサ(スペイン)と同じみの顔ぶれとなった。

ただ、第1シードのハレプにとってさえ、上位への進出も約束されているというわけではなさそうで、強敵が控える。

具体的にはハレプから見たドローでは、3回戦でクリスティーナ・ムラデノビッチ(フランス)と対戦する可能性があるほか、順当にいけば今年の「全豪オープン」で準決勝まで勝ち進んだエリース・メルテンス(ベルギー)との試合も避けては通れない。シード順位1位でも、安泰とはいかないドローに目には映る。

ほかにも、昨年の全仏女王のエレナ・オスタペンコ(ラトビア)は第5シードとなった。同選手にとっては、1回戦で勝利しても、元世界1位のビクトリア・アザレンカ(ベラルーシ)と2回戦で対戦する可能性もあり、そうなれば序盤から、難しい試合を強いられる可能性もある。またもし実現すれば、序盤戦の注目の1戦になるといえそうだ。

一方で、WTA(女子テニス協会)公式サイトによれば、世界ランキング4位、「全仏オープン」でも第4シードで出場するエリナ・スビトリーナ(ウクライナ)は、他の上位シードに比べると実力者との対戦となりにくい様子。5月14日から行われていた「BNL イタリア国際」でも決勝戦で、ハレプを6-0、6-4で破るなど結果を残してきてもいることから、全仏での活躍も期待できそうだ。

シード選手らが順当に勝ち進めば準々決勝では、ハレプと第7シードのカロリーヌ・ガルシア(フランス)、ムグルッサと第6シードのカロリーナ・プリスコバ(チェコ)、オスタペンコとスビトリーナ、第8シードのペトラ・クビトバ(チェコ)とウォズニアッキの対戦カードが実現する予定だ。(テニスデイリー編集部)

※写真は「全仏オープン」開幕に先立って行った練習でコーチと話すセレナ

(Photo by Aurelien Meunier/Getty Images)