臨床心理士の深瀬と申します。企業研修、職場環境に関する改善提案などを中心に活動しています。 今回は「睡眠」についてお伝えします。  仕事などで多忙な現代は心身にかかるストレスが多く、満足な睡眠を取れずに悩んでいる方が多いと思いま…

 臨床心理士の深瀬と申します。企業研修、職場環境に関する改善提案などを中心に活動しています。

 今回は「睡眠」についてお伝えします。


 仕事などで多忙な現代は心身にかかるストレスが多く、満足な睡眠を取れずに悩んでいる方が多いと思います。ぐっすり眠って疲れを取れるために、以下のことを参考にしてみてはいかがでしょうか。

1.朝、決まった時間に起床する
 朝、決まった時間に起床してカーテンを開ける習慣をつけましょう。紫外線の影響を受けやすい人は医師に相談する必要がありますが、体のメカニズムでは、光を見た時から14~16時間後に眠気をもよおすようになっています。就寝する時間が不規則でも、朝の起床時間を一定にすることで睡眠のリズムが整えられます。

2.昼間は適度に体を動かす
 昼間、適度に体を動かすことによって、心地良い疲れを感じぐっすり眠れます。ただし、寝る前の激しい運動は自律神経のうち交感神経を優位に働かせ、興奮状態になります。その結果、目が冴えてしまうので気を付けましょう。

3.就寝の2~4時間前から強い光を見ることを避ける
 就寝前にパソコンやスマートフォンの強い光を見ると、脳にとって強い刺激になり、寝つきが悪く、そして眠りも浅くなります。就寝2~4時間前から強い光を避け、できることなら部屋の光も暖色系の柔らかな明かりにすることをお勧めします。

4.コーヒー、お茶、アルコールを控える
 カフェインの影響が出やすい人は就寝前はコーヒーやお茶を控えましょう。また、アルコールは眠りを浅くします。お酒を飲んで眠っても疲れは取れないので、寝酒の習慣は改めるようにしましょう。

5.ぬるめのお風呂につかる
 ぬるめのお風呂につかると、眠りに適した体温変化が起き、寝つきが良くなります。お湯の温度は40℃位と言われています。「40℃でも熱い」と感じる方は温度を下げる、また、夏は39℃、冬は40℃にするなど、ご自分に合った温度でお風呂を楽しんでみてはいかがでしょう。
睡眠は疲労を回復するためにとても重要です。快眠のためにあれこれ取り組んでみたが眠れない・・・という方は睡眠障害その他身体疾病の可能性もあります。眠れないのはストレスが原因と思わず、内科、睡眠外来での診察をお勧めします。


■編集部からのお知らせ
3月7日に発売の雑誌「CoCoKARAnext」では読売ジャイアンツ・菅野智之投手のインタビューの他、プロ野球選手に学ぶ仕事術などストレスフルな時期を乗り越える情報を掲載。

※健康、ダイエット、運動等の方法、メソッドに関しては、あくまでも取材対象者の個人的な意見、ノウハウで、必ず効果がある事を保証するものではありません。

[文/構成:ココカラネクスト編集部 平尾類]

深瀬 砂織(ふかせ・さおり)

東京都出身。臨床心理士でシニア産業カウンセラー、2級キャリア・コンサルティング技能士、キャリアコンサルタントの資格を持つ。企業の研修講師、職場環境の改善提案、経営者、人事労務担当者へのアドバイス、大学、自治体での講演など全国各地で精力的に活動している。