勝ち点をかけた3回戦の今日は、再び菅野秀哉(キャ4)と小島和哉の両校エースが先発。菅野は立ち上がり本塁打を許してしまうも、その後は安定した投球で6回を2失点と先発としての役割を果たし降板。しかし、打線が小島の前にわずか4安打と奮わず、得点は7回の1点のみ。3回戦をものにできず、勝ち点1で最終節を迎えることとなった。

 

戦評

土曜日に早大エースの小島和哉の前に完投負けを喫した法大だったが、昨日の試合では高田孝一(法2)の完封に迫る力投と打線がかみ合い、1勝1敗に持ち込んだ。今日は1回戦でエース対決に敗れた菅野秀哉(キャ4)がリベンジ登板。東大戦から2カード連続での勝ち点を挙げるべく、エースの好投が期待された。 

初回、菅野は1、2番を連続でフライアウトに打ち取り、上々の立ち上がりかと思われた。しかし、その矢先。続く3番福岡高輝にカウント2-2に追い込んだ後の5球目を上手く捉えられ、不運にも風に乗りそのまま左翼スタンドに運ばれる。渾身の147㌔の直球だったが、早大相手に2試合連続で先制点を許す立ち上がりとなった。 

一方の打線は先発の小島を攻略することができずに3回まで無安打に終わる。4回、先頭の向山基生(営4)が中前へ安打を放ち、その後1死満塁の好機を作る。しかし後続が凡打に倒れ、同点にすることはできない。 

初回に先制点を許した菅野だったが、その後は安打は許すものの得点は与えず、5回まで1失点で防ぐ。続く6回、この回も抑えて打線の反撃を待ちたい菅野だったが、1死から2番・檜村篤史に中前へ安打を打たれる。迎える打者は先制の本塁打を放った福岡。2打席目は外角への直球で三振を奪っていただけに、この打席も打ち取りたいところだった。しかし、カウント1-1からの3球目をまたしても合わせられ、打球は左中間へ。檜村の好走塁もあり、2点目を献上してしまう。菅野は6回2失点で降板。クオリティ・スタートには抑えたが、青木久典監督は「彼の将来のためにも、真のエースであるならば味方が点を取るまでは0で抑えてほしい」と話し、その期待には応えられない形となった。 

菅野の負けを消したい打線は、7回表、首位打者として安打を量産している6番中村浩人が先頭で四球を選び出塁。続く小林満平(法4)には代打で古山侑杜(社3)が代打で送られる。少ない好機をつぶしてしまわぬように、しかし恐れることなく投前へ犠打を成功。1死二塁の場面を作る。ここで、8番の川口凌(人4)は小島の4球目、141㌔の直球を痛烈に捉え、打球は一塁方向へ。バウンドが一塁手の前で変わり、左翼線へ追撃の適時二塁打を放った。この勢いをものにしたい法大だったが、菅野の代打佐藤勇基(法2)、相馬優人(営3)が連続で空振り三振に倒れ、同点には持ち込めない。 

終盤戦は三浦銀二(キャ1)、朝山広憲(法3)がきっちりと無失点に抑え、最終回の9回裏の攻撃へつなぐ。先頭の中村浩が完投ペースの小島から右前へ安打で出塁。続く打者は代打の西山翔真(法3)。ボール球が3球続き、4球目も内角高めに外れたかと思われた。

しかし、判定は『ストライク』。西山も驚きの表情を見せた。ここから小島は投球を立て直し、西山を空振り三振に打ち取る。最後は川口凌が遊撃への併殺に倒れ、試合終了。またしても勝ち点を献上してしまう形となった。 

次戦は現在2位の明大との対戦。楽に勝てる相手ではないが、主将の向山は「一戦必勝でやっていくだけ」と意気込んだ。1つでも多く勝ち、1つでも上を目指すことが、法大の今後に向けての糧につながっていくだろう。
(岡﨑祐平)

 

 クローズアップ:中村浩人

今日の試合、チーム唯一の2安打と闘志の灯火をつなぎ続けた中村浩人(営4)。現時点で打率は4割6分9厘と六大学でトップの数字を誇る。首位打者も十分に手の届く位置にいる中村浩は「ここまでの結果は自分でも驚いている」と自ら言うほど安定感を見せている。

そんな中村が試合後打撃について述べたのは『打線のつながり』。開幕から好調を維持し、東大1回戦からは6番の打席に立っている中村浩。「下位打線を任されていたことが多かったこともあり、次の打者へつなぐというイメージがある」と述べるように、今日はチームの打撃不振が目立った中、唯一の得点につながる安打を含め2安打と気を吐いた。

そして、今季は左前や中前などにコンスタントに安打を放っている。コースに逆らわないセンター返しを意識し、追い込まれた場面でも落ち着いて外野の前に打球を運ぶ。打撃の原点に戻ったとも言える忠実な打撃スタイルが、チーム不調の中でも首位打者が期待できるほど好調を維持している要因だろう。

「明大戦も、欲張らず一つ一つ丁寧にプレーする」。淡々と、けれどしっかりとした口調で意気込みを語った。中村浩の一振りが、今季最終カード奪取への架け橋となるはずだ。
(梅原早紀)

青木 久典 監督インタビュー

 ー今カードを振り返って
こういう3戦目のゲームをものにしないと、真の強さは生まれてこないのかなと思います。悔しいです。

ー勝ち点1のまま最終節の明大戦を迎えることとなりました
法政の意地がありますから最後の最後まで諦めませんし、やはり明治戦ということもあり、必死に勝ち点を取りに行きたいと思います。

ー1戦、3戦ともに小島選手の前に打線が機能しなかった印象です
対策は色々とやってはきているんですけど、なかなかまだ迷っているというか、(対策が)できている者とできていない者がいたかなと思います。

ー技術的なことは昨日ミーティングをしたと伺いましたが、具体的にどのような対策を練っていましたか
右バッターに関しては、入ってくるボールをしっかり狙っていこうという話を、左バッターに関しては、インコースはちょっと捨てていこうかという話をしたりはしていたんですけどね。だから外寄りのボールを打とうという話はしていたんですけど、なかなかそれが打席に入ったときにはできていませんでしたね。

ー1回戦の立花(海都、文2)選手、3回戦の杉村(泰嘉、文2)選手のスタメン起用の意図は
これは、(打線が小島選手を)そうはなかなか打てないことも考えまして、右バッターということもありますし、足が使える選手でもありますし。そうは打てないことも想定しながら、打てないときは足で揺さぶろうかというようなことを考えました。それに、(2選手は)フレッシュリーグでもしっかり結果を出せていましたし、外野で使えますし。ファーストの安本が小島に合っていなかったので、中山をファーストに入れれば外野も色々幅広く(選手を)使えるかなと、また色々な選手にチャンスを与えられるかなと思い(外野で使える2人の選手を)起用しました。

ー1回戦は崩れましたが、3回戦は6回2失点の菅野選手について
今日もそんなに本調子ではないんですけど、悪いなりにはちゃんとピッチングはしてくれていたのかなとは思っています。ただ、彼に求めるものは高いので。エース対決というんでしょうか、小島との投げ合いですから、1戦目でも言ったんですけど、味方が点を取るまでは何とか0に抑えてほしいなというのが彼に対する気持ちですかね。

ー次戦も菅野選手には点を取るまで0封の投球を求める
今の調子ではどうか分かりませんね。打線もなかなか奮起してないところがあるので、もう何日間かしかないですけど色々考えようかなとは思っています。

ーその中で、高田選手は昨日好投を見せました
良く投げてくれたと思いますよ。強いて言うなら、あそこまで行ったら完投完封で終わってきてほしいなとは思います。

ーあと少しで完投というところまで伸びてきた要因は監督から見てどう感じますか
野球的なものに関しては、テンポが良いことやボールが低めに集められることを厳密にできていることが、しっかりアウトを積み重ねることになっていると思います。メンタル的にも東大戦で勝ち星を挙げたので、リーグ戦で1勝を挙げたことは自信になったんだと思います。そういうものが作用して勝ち星になったんじゃないかなと思います。

ー次週は勝ち点3を挙げている明大との対戦ですが、どう戦っていきたいですか
粘りのあるチームでもありますので、そういう部分で法政大学も泥臭く戦っていきたいなとは思います。

ー明大戦で選手に求めることは
(素質として)持っている物はあると思うので、もう少し目の前のことに貪欲に泥臭くやってもらいたいなと思いますけどね。勝ちに執念を燃やしてやってほしいなと思います。

ー次戦に向けて
もう負けられないので、しっかりまずは初戦、そしてその後の2戦目を取って、勝ち点を挙げてこのリーグを終了したいなと思っています。

選手インタビュー

向山 基生 主将

ー昨日の試合で勝って1勝1敗としたが、今日はどんな意気込みで試合に臨んだか
1戦目で小島にやられていたので、リベンジを果たすつもりでしっかり準備をしていこうという話をしました。

ー早大の昨日までの印象、今日はどのように戦っていこうと思っていましたか
今日は投手戦になる事を予想していたので、小島に対する対策もみんなで考えたんですけど、やはり良い投手だったのでなかなか手が出なかったです。

ー今日は4打数1安打でしたが結果を振り返って
自分がもっと2本、3本とチャンスメイクをしないと、今のようなみんなが苦しんでいる時こそ結果を出さないといけないと思うので、もう一度調整して次の試合に臨みたいです。

ー今日の小島選手との戦いを振り返って
初戦よりも変化球で少しかわしてきたイメージだったんですけど、粘り強さというか、ピンチをしのぐ気持ちの強さを感じました。

ー先発の菅野選手は6回2失点でした
菅野も頑張って、初回は先制点を取られましたけど、粘り強く投げてくれたので、野手がもっとフォローしてあげたかったです。

ー次戦は明大との対戦になりますが、印象は
明大はしぶといというか、逆転勝ちも何回かしていますし、初戦を取っても一切気を抜けないチームだと思います。

ーこれからの意気込みを
自分たちは1勝でも多くできるように、一戦必勝でやっていくだけなので頑張りたいと思います。

川口 凌 内野手

ー今日の試合を振り返って 
1点差が勝ちきれないというのは、やはり野球だけの部分ではないと思うので色々と見つめ直さないといけない部分はあると思います。 

ー悔しい敗戦となってしまいました 
まだ終わったわけではないので、しっかり今週の明大戦を勝って終われるように頑張っていきたいと思います。 

ー適時打の場面について 
前の打者も犠打でつないでくれたので、後ろにつなごう、つなごうという気持ちが適時打になったと思います。 

ー相手先発の小島選手についてはいかがでしたか 
やはり六大学を代表する投手ということで、そういう投手を打ち崩さないと優勝はないと思うので、しっかりと練習をしていきたいと思います。 

ー監督からミーティングで何か指示は 
シートノックの入り方が良くなくて、そういう部分が野球に少なからずつながっているということを言われました。 

ー次に向けて 
試合まで、時間はないですけど次に向けて絶対勝ち点を取って、終わりたいと思います。

菅野 秀哉 投手

ー今日の試合を振り返って 
自分が0に並べれば勝てた試合なのかなと思います。 

ー投球内容としては良かったように思えます 
勝てていないのが事実なので、勝ててなんぼだと思うので良いとは言えないですね。 

ー本塁打を打たれた場面について 
打ち取ったとは思ったのですが、少し球が高い部分があったので本塁打にされたのかなと思います。 

ーそれでも投手陣は安定してきているように思えます 
自分以外の投手は安定してきていると思うので、自分がもっと勝てるような投球をしていければ良いのかなと思います。 

ー次に向けて 
明大戦は最終戦なので、自分が抑えて勝ち点取れるように頑張っていきたいと思います。

 中村 浩人 捕手

ー今日の試合を振り返って
やはり先制点を取られて、追いつけないまま終わってしまったことが悔しいです。

ー先制を許してしまった本塁打の配球は
直球でした。入ると思っていなかったので、自分がもっと注意を払ってリードを行えば良かったです。

ー自身はチームで唯一の2安打を放ちました
今日は試合前に相手の先発は小島選手だと想定してチーム全体で対策をしていました。自分は次の打者につなぐという気持ちで打席に入っていましたが、それが(2安打という)結果になったのだと思います。

ー現段階で今季首位打者も十分に考えられるが
今季が始まる前に自分がこんなに打つことができるとは思っていなかったので、自分自身驚いています。次戦もしっかり打つことができれば良いと思っています。

ー今日は4番の加藤選手を無安打に抑えるなど好リードも見られたが
主軸はだいぶ抑えることができましが、やはり福岡選手に打たれているのでその点では反省すべきだと思っています。

ー6回には2死三塁の場面で菅野選手に声をかけに行く姿もあったが
あの場面は、ここではもう追加点を与えられないぞという内容を話しました。ここで粘ったら試合の流れも変わるぞと声かけをして戻りました。

ー現在チーム打率1位として次戦までにご自身が為すべきことは
欲を出さずに次の打者につなぐことを意識していきたいです。

ー次戦の明大戦へ向けて一言お願いします
やはり情けない試合が続いてしまっていることが、ずっと応援してくださる方に申し訳ないです。次の明治戦は絶対に勝ちたいと思います。

発し6回2失点の菅野
毎試合コンスタントに安打を放つ向山
1回を完璧に投げきった三浦
安打や四球で好機を演出した中村浩
バントを確実に決め、チャンスを広げた古山
唯一の打点を挙げた川口凌
好機で三振に終わり悔しがる佐藤勇
朝山は昨日に続く好救援を見せた