「あすけんダイエット – 栄養士が無料であなたのダイエットをサポート(www.asken.jp)」 気温が高くなり汗ばむ季節になると気になる「におい」。誰にも言えない悩みとして抱えていたり、自分では気がつかないけれどひょっとして、と心配にな…

「あすけんダイエット – 栄養士が無料であなたのダイエットをサポート(www.asken.jp)」

 気温が高くなり汗ばむ季節になると気になる「におい」。誰にも言えない悩みとして抱えていたり、自分では気がつかないけれどひょっとして、と心配になる方も多いのでは。そこで汗のにおいの仕組みと、汗のにおいを防ぐ食事法をご紹介します。

もともとの汗は無臭


 私たちのカラダは汗をかくことで体温が上がりすぎないように調節しています。皮膚にある汗腺という場所から汗をかきますが、この汗腺にはエクリン腺とアポクリン腺の2種類があります。

エクリン腺
 全身に分布している小さな汗腺で、一般的に「汗をかく」という時に出る「汗」を分泌しています。無色透明でさらさらしていて、ほぼにおいはありません。

アポクリン腺
 わきの下や生殖器など、カラダの一部にだけある大きな汗腺です。この汗腺から作られる汗はごく少量ですが、エクリン腺と比べてタンパク質を多く含み、独特のにおいを持っています。「ワキガ」といわれる刺激のあるにおいは、このアポクリン腺から出る汗が特に強いものを言いますが、年代や女性の場合は月経周期によっても分泌量の変動があると言われています。

 これらの汗腺から出た汗に皮脂やあかが混ざり皮膚表面で細菌に分解されることで、においが発生します。(※1)

汗のにおいが強くなる原因は?

 もともとの汗は大部分がエクリン腺から分泌されるため、においはほぼありません。

 しかし、湿気が多い季節などに汗をかいてそのままにすると、皮膚表面の細菌の発育や増殖を抑える力が弱くなり、細菌が増えて汗を分解するためにおいが発生します。

 汗のにおいを抑えるには、まず汗をかいたらすぐに拭き取るなどして皮膚を清潔に保ち、濡れた服を着替えることが大切です。

 皮膚の表面での対策以外にも、肝機能の低下や腸内環境の悪化も体臭に影響することがあります。過度な疲労、精神的なストレス、お酒の飲み過ぎなどよって肝臓の働きが悪くなったり、便秘や下痢、加齢などで腸内環境が悪化することも、体臭の原因になると考えられています。カラダの内側からもにおいのケアをする必要があるのです。

においを防ぐための食事法3つ

1.疲労回復に役立つ食材を摂る
 疲れがとれない状態が続くということは、カラダの中に疲労物質が蓄積されてしまうから。睡眠と栄養をしっかり摂ることが一番の疲労回復になります。その上で、次のような食材を意識して摂ると良いでしょう。

■ラム肉
カルニチンを多く含み、脂質の代謝を促進してエネルギーにかえてくれます。
■うなぎ
ビタミンB1や皮膚の健康を保つビタミンA・DHA・IPA・鉄・亜鉛などさまざまな栄養素を含み、昔から言われているように疲労回復・滋養強壮に良い食品と言えます。
■梅干し・柑橘類・お酢
クエン酸を含む食べ物は疲労回復に役立ちます。疲れを感じた時には積極的にとり入れると良いでしょう。

2.肝臓を労わる食事
 お酒を飲む機会が多い方は肝臓の働きを助ける食品を摂りましょう。

■しじみ
アンモニアを分解する際に必要なオルニチンを含んでいます。
■マグロ・タコ
良質なタンパク質を含むマグロ、タウリンが豊富なタコなどがおすすめです。

3. 腸内環境を整える食事
 腸内環境を整える食物繊維と乳酸菌を多く含む食材を摂りましょう。

■野菜・きのこ・海藻、豆類
あらゆる野菜類には食物繊維がたくさん含まれています。腸内の老廃物を排出する手助けをしてくれますよ。
■りんごや柑橘類
ペクチンという水溶性の食物繊維が含まれているので、便秘解消に効果的です。
■ヨーグルト・味噌・ぬか漬け・キムチ・ザーサイなどの発酵食品

 汗のにおいを防ぐ食事は、健康やお肌にも良い効果をもたらしてくれそうですね。合わせて生活習慣も見直し、カラダの中からにおい対策をしてみてはいかがでしょうか。

【参考・参照】
(※1)安田利顕著、漆畑修改訂「美容の皮膚科学 改訂9版」南山堂 2012年

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[監修:あすけん 管理栄養士]

※健康、ダイエット、運動等の方法、メソッドに関しては、あくまでも取材対象者の個人的な意見、ノウハウで、必ず効果がある事を保証するものではありません。