ラファエル・ナダル(スペイン)が「全仏オープン」を控えて願ってもない場所へ戻ってきた一方で、アレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)も良い結果を残した。クレーコートで今年最高のプレーヤー同士の対戦となった日曜日の試合で、ナダルがディフェンディング…

ラファエル・ナダル(スペイン)が「全仏オープン」を控えて願ってもない場所へ戻ってきた一方で、アレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)も良い結果を残した。

クレーコートで今年最高のプレーヤー同士の対戦となった日曜日の試合で、ナダルがディフェンディング・チャンピオンのズベレフを6-1、1-6、6-3で倒し「男子テニスATPワールドツアー マスターズ1000 ローマ」優勝最多記録を8回へと伸ばした。

「男子テニスATPワールドツアー マスターズ1000 マドリード」準々決勝でドミニク・ティーム(オーストリア)に敗れたナダルは、来週日曜日からパリで始まる今年2つ目のグランドスラムに、自信を取り戻して臨むことになる。

「すごい1週間だった。マドリードで負けたのはきつかったから、戻って来て優勝できたのは最高だった」とナダルは話す。

ナダルは第3セット早々にブレークを喫したものの、50分の雨天中断後にコートへ戻ると調子を取り戻し、立て続けに4ゲームをものにして試合を決めた。

「僕よりもはるかに速く、攻撃的になった。とにかく流れが変わった。自分のほうに流れがなかったら、ラファには勝てない」とズベレフは言う。それでもズベレフは第2セットでナダルを圧倒し、雨が降り出す前の第3セットでも1ブレークアップしていたことを喜んだ。

「クレーコートのマスターズの決勝で、もう少しでラファに勝てるところまで行ったんだから、自信にしてパリへ行けると思う」とズベレフは言う。

ズベレフとの対戦成績を5勝0敗としたナダルは、「全仏オープン」では10度という史上最多優勝記録を持っている。

メジャー大会は4回戦進出が最高のズベレフは「もちろん『全仏』ではラファが一番人気だろう。彼とはドローの山が反対側になるから、それがありがたい」と語った。

ナダルは世界ランク1位の座を月曜日にロジャー・フェデラーから奪還しており、フェデラーは「ウィンブルドン」に備えるため、クレーシーズンは欠場している。

「2005年にここで初めて優勝したことは、とてもいい思い出になっている。あれから何年も経って、こうしてまたトロフィーを手にできるのは本当に格別だ」とナダルはトロフィー授与式で述べた。

2013年以来この大会で優勝できていなかったナダルは、優勝賞金約93万5000ユーロの小切手を受け取った。

一方で、「おめでとう、ラファ」として、ズベレフは「あなたは史上最強のクレーコートプレーヤーだ」と祝福した。(テニスデイリー編集部)

※写真はトロフィーを抱えるナダル(左)とズベレフ(右)

(Photo by Dean Mouhtaropoulos/Getty Images)