優勝へ王手を懸ける劇的サヨナラヒット! 郡司裕也②

3-3の同点で迎えた10回裏、無死一塁。「僕が決めてやろう」。そう意気込んで慶大の主砲・郡司裕也(環3・仙台育英)はゆっくりと打席に向かった。

勝てば優勝に王手が懸かる天王山第1戦。この日の慶大は、初回に2点を先制される苦しい展開に。9回裏に相手のミスに乗じなんとか同点に追いつき、延長戦に持ち込むことには成功したが、細かい継投策や代走起用でほとんどの選手を使い切り延長を戦い抜く力はもう残っていなかった。

チーム全員が勝利のために紡いできたなか迎えた、郡司の第5打席。明大の2番手が投じた、高めに浮いたチェンジアップを完璧に振り抜くと、打球は左中間深くへ。一塁ランナーの柳町達(商3・慶應)は悠々生還し、優勝へ王手を懸ける劇的なサヨナラヒットとなった。

今日は3安打2打点の活躍だった

もちろん、捕手としての仕事もしっかり果たした。指揮官に「3失点以内に抑えろ」と命じられ臨んだ今日の試合。「常に投手のベストボールを投げさせることを意識していた」と話すように、登板した投手6人の持ち味を活かし、強力明大打線を要望通りの3得点に抑えた。

小原和樹(真中右=環3・盛岡三)、髙橋佑樹(左=環3・川越東)らと喜びを分かち合った

ついに、次の明大戦に勝てば優勝が決まるというところまで辿りついた。しかし、慶大の扇の要は、歓喜の瞬間を迎えるまでは決して浮かれることはない。「優勝ということは意識せずに」、明日も冷静沈着に勝利を目指す。