5月18日、「男子テニスATPワールドツアー マスターズ1000 ローマ」(イタリア・ローマ/5月13日~5月20日/クレーコート)男子シングルス準々決勝、ダブルス準々決勝が行われた。ラファエル・ナダル(スペイン)対ファビオ・フォニーニ(イ…

5月18日、「男子テニスATPワールドツアー マスターズ1000 ローマ」(イタリア・ローマ/5月13日~5月20日/クレーコート)男子シングルス準々決勝、ダブルス準々決勝が行われた。

ラファエル・ナダル(スペイン)対ファビオ・フォニーニ(イタリア)の試合は、第1セットをフォニーニが先取した。ナダルは試合後のインタビューで「フォニーニのベースラインのコントロールが凄かった。第2セットからはプレーを少し変えようと、よりフォアハンドをアグレッシブにした」と攻め方を変えたことを明かしている。今年のクレーコートでは初めて1セットダウンから勝利を収め、10回目の準決勝進出を決めた。次戦はジョコビッチと対戦する。

パブロ・カレーニョ ブスタ(スペイン)対マリン・チリッチ(クロアチア)は、チリッチがクレー巧者のカレーニョ ブスタをストレートで破り、クレーコートの「マスターズ1000」シリーズでは初の準決勝進出を果たした。

錦織圭(日本/日清食品)とノバク・ジョコビッチ(セルビア)の対戦。第1セット、9分の長いゲームになった第1ゲームで錦織がブレークに成功する。さらに2度目のブレークを取った錦織が第1セットを取った。第2セットは逆の展開となり、ジョコビッチが4ゲーム連取と優位に試合を運び取り返す。第3セット、第3ゲームで錦織がスマッシュをハズしてしまい、会場から「ケイ!」と応援する声であふれる場面があった。しかし、このゲームはジョコビッチがブレークする。第4ゲームではショットが入らない錦織は苛立ちを見せるが、粘ってブレークバック。再びゲームが動いた第7ゲーム、デュース3度と粘ったジョコビッチがブレークをする。第9ゲームでマッチポイントを先に握ったジョコビッチが長い試合を制し、9回目のベスト4進出を決めた。

女子の大会の「BNL イタリア国際」(イタリア・ローマ/5月14日~5月20日/クレーコート)はシングルス準々決勝、ダブルス準々決勝が行われた。

13回目の対戦となったアンジェリック・ケルバー(ドイツ)対エリナ・スビトリーナ(ウクライナ)は、ストレートでスビトリーナが勝利した。この勝利でスビトリーナがケルバーに対して6連勝となった。

マリア・シャラポワ(ロシア)と第5シードのエレナ・オスタペンコ(ラトビア)の試合は、両者が譲らず、ウィナーショットを繰り広げながらフルセットにもつれこんだ。第3セット、第12ゲームはポイント先行したシャラポワがマッチポイントを握ると、最後はキレのあるダウン・ザ・ラインを決め3時間10分の激戦に終止符を打った。準決勝の相手は、女王シモナ・ハレプ(ルーマニア)となる。

アネット・コンタベイト(エストニア)は、第2シードのカロライン・ウォズニアッキ(デンマーク)を相手に完勝し、今大会初の準決勝進出を決めた。

ハレプ対カロリーヌ・ガルシア(フランス)の対戦は、ハレプが快勝しベスト4入りをした。この勝利で来週のランキングも1位をキープすることになり、「全仏オープン」には第1シードでエントリーが確定した。◇   ◇   ◇

【5月18日 主な試合結果】

◆男子シングルス準々決勝

○ラファエル・ナダル(スペイン)4-6、6-1、6-2 ●ファビオ・フォニーニ(イタリア)

○ノバク・ジョコビッチ(セルビア)2-6、6-1、6-3 ●錦織圭(日本/日清食品)

○アレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)6-4、3-6、6-3 ●ダビド・ゴファン(ベルギー)

○マリン・チリッチ(クロアチア)6-3、6-3 ●パブロ・カレーニョ ブスタ(スペイン)

◆男子ダブルス準々決勝

○パブロ・カレーニョ ブスタ(スペイン)/ジョアン・ソウザ(ポルトガル)1-6、6-3、10-4 ●マルク・ロペス(スペイン)/フェリシアーノ・ロペス(スペイン)

◆女子シングルス準々決勝

○マリア・シャラポワ(ロシア)6(6)-7、6-4、7-5 ●エレナ・オスタペンコ(ラトビア)

○シモナ・ハレプ(ルーマニア)6-2、6-3 ●カロリーヌ・ガルシア(フランス)

○エリナ・スビトリーナ(ウクライナ)6-4、6-4 ●アンジェリック・ケルバー(ドイツ)

○アネット・コンタベイト(エストニア)6-3、6-1 ●カロライン・ウォズニアッキ(デンマーク)(テニスデイリー編集部)

※写真はジョコビッチ(左)を追い詰めながらも惜敗した錦織圭(右)

(Photo by Julian Finney/Getty Images)