ドイツ・シュツットガルトで開催されている「メルセデス・カップ」(ATP250/6月6~12日/賞金総額60万6525ユーロ/グラスコート)の準々決勝で、第1シードのロジャー・フェデラー(スイス)が、7-6(2) 7-6(1)で2つのタイ…

 ドイツ・シュツットガルトで開催されている「メルセデス・カップ」(ATP250/6月6~12日/賞金総額60万6525ユーロ/グラスコート)の準々決勝で、第1シードのロジャー・フェデラー(スイス)が、7-6(2) 7-6(1)で2つのタイブレークを制し、予選勝者のフロリアン・マイヤー(ドイツ)を下して準決勝進出を決めた。

 フェデラーはこの試合で、時折苦労したものの、必要なときにレベルを引き上げることに成功。彼はセットポイントを凌ぎ、2度目のタイブレークに持ち込むと、パワフルなフォアハンドで試合を締めくくった。  「タイブレークでは、いいサービスを打つことが非常に重要だ。2セットで終えることができてよかったよ」とフェデラー。「コートに戻ることができ、2試合(初戦と準々決勝)に勝つことができた」。

 35歳の誕生日まであと2ヵ月と迫ったフェデラーは、膝の手術と背中の故障を経て、今年最初のタイトル獲得を目指している。

 フェデラーはマイヤーに対して15本のサービスエースを決めた。この勝利はツアー1072勝目で、イワン・レンドル(アメリカ)を抜いて、ジミー・コナーズ(アメリカ)が持つ1256勝に次ぐ2位につけた(オープン化以降)。

 クレーシーズンのマドリッドの大会を、背中の故障で棄権したフェデラーは、その後、ローマの大会に出場するも、3回戦でドミニク・ティーム(オーストリア)に敗れた。フェデラーはやはり背中が完治していないと判断し、全仏オープンも欠場。結局、今大会で復帰するまで、ケガの回復に約1ヵ月を費やすことを余儀なくされた。

 フェデラーの準決勝の相手は、そのローマの大会の再戦となる、第3シードのティームだ。ティームは準々決勝で、ミカエル・ユーズニー(ロシア)を3-6 6-4 7-5で破っている。

 全仏オープンでベスト4入りしたティームは、グラスコートでも準決勝に進出できたことに驚いているという。「そんなこと、期待していなかったんだ」とティーム。「でもグラスコートでロジャーと対決となれば…僕はやっぱり何も期待したりしないよ」。(C)AP