「男子テニスATPワールドツアー マスターズ1000 ローマ」(イタリア・ローマ/5月13日~5月20日/クレーコート)で、今大会では地元のファビオ・フォニーニ(イタリア)は16日、男子シングルス2回戦で、ドミニク・ティーム(オーストリア)…

「男子テニスATPワールドツアー マスターズ1000 ローマ」(イタリア・ローマ/5月13日~5月20日/クレーコート)で、今大会では地元のファビオ・フォニーニ(イタリア)は16日、男子シングルス2回戦で、ドミニク・ティーム(オーストリア)との接戦を制した。スコアは6-4、1-6、6-3、試合時間は2時間4分だった。

ティームは、先の「男子テニスATPワールドツアー マスターズ1000 マドリード」で準優勝したほか、昨年の「男子テニスATPワールドツアー マスターズ1000 ローマ」では、準決勝まで進出。当時、世界ランク2位のノバク・ジョコビッチ(セルビア)に1-6、0-6で敗戦したものの、上位への進出を果たしており、今大会でも第6シードでの出場となっていた。

他方で、フォニーニは、キャリア6勝全てをクレーコートで獲得している、生粋のクレーコーターで、今大会は地元での開催のため地の利もある。現在の同選手のランキングは21位で、ティームとの試合はランキング上位との対戦だ。

第1セットでは序盤にはフォニーニが先行。第3ゲームで、ティームのダブルフォルトもあり、15-40のブレークポイントを獲得すると、フォニーニは、1ポイントの挽回を許したものの、バックハンドで相手コート端にウィナーを放ちブレーク。リードが転がり込んだ。

同セット終盤には、ティームがフォニーニのサービスをブレークし返したものの、直後の第9ゲームに同選手が1セット目での主導権を再び手にした。ブレークを達成して、再び1ブレークアップとすると、そのまま第1セットを6-4でものにした。

他方で、ティームは第2セットで巻き返しを図った。第1ゲームの自身のサービスを手にすると、続くゲームで、0-40の3ブレークポイントを獲得。1ポイントを返されたものの、ストローク戦からの展開でブレークが決まり、ティームがリードを手にした。

ティームはさらに、4ゲーム目でもブレークをすると、第2セットに入ってから、5ゲームを連取。フォニーニに1ゲームのキープを許したものの、セットを奪い返し、スコアをイーブンに戻した。

勝敗を分けた3セット目、山場は中盤に訪れた。6ゲーム目のティームのサービスでは特に、流れがどちらに傾いてもおかしくない展開。リターンに回ったフォニーニは、13分以上にわたる長さで、7度のデュースを繰り返すなど白熱したぶつかり合いを演じたものの崩しきれず、キープを許した。

ティームも続くゲームでデュースに持ち込んだもののブレークを仕切れずにいると、フォニーニが8ゲーム目にチャンスを掴んだ。

激しいストローク戦からドロップショット、ティームがネットについたところをロブで抜くなど巧みな得点で、フォニーニが15-40でブレークポイントを獲得。1ポイントを失った一方で、ティームがブレークポイントを凌ぎ切れないアウトミス、大きなブレークがフォニーニのものになった。

フォニーニの続くサービスゲームは結局、40-0の3マッチポイントとなると、ティームに粘られるものの、3度目のマッチポイントがフォニーニの得点となり、試合も決した。

地元のフォニーニが第6シードを破る番狂わせを演じた形で、同選手は続く試合で、ペーター・ゴヨブチック(ドイツ)と対戦する予定だ。(テニスデイリー編集部)

※写真はゲームセット直後に握手を交わすフォニーニ(左)とティーム

(Photo by Julian Finney/Getty Images)