先週末のレッズ戦で今季初勝利をあげた日本チームのサンウルブズは、5月19日、スーパーラグビー初開催となる香港(モンコックスタジアム)でストーマーズと対戦する。混戦の南アフリカ・カンファレンスで現在最下位のストーマーズだが、今季すでに5勝し…

 先週末のレッズ戦で今季初勝利をあげた日本チームのサンウルブズは、5月19日、スーパーラグビー初開催となる香港(モンコックスタジアム)でストーマーズと対戦する。混戦の南アフリカ・カンファレンスで現在最下位のストーマーズだが、今季すでに5勝しており、プレーオフの常連だ。

 難敵相手に連勝を狙うサンウルブズのジェイミー・ジョセフ ヘッドコーチは、香港の暑さがポイントのひとつになると話し、メンバー選考はストーマーズに対するゲームプランに沿って選んだという。

 FWの姫野和樹は抜歯処置で試合メンバーから外れたが、キャプテンのヴィリー・ブリッツが戦列復帰で8番をつけチームをけん引する。BKでは、レッズ戦でハットトリックを決め第13節の週間ベストフィフティーンに選ばれたWTBホセア・サウマキが負傷で不在となるが、3月3日のレベルズ戦で脳しんとうを起こした山田章仁が復活し、右WTBで先発する。同じく脳しんとうで試合から遠ざかっていたFB松島幸太朗も1か月ぶりにスターティングメンバーに名を連ねた。

「ストーマーズは非常に攻撃力のあるチームなので、ブレイクダウンでプレッシャーをかけ、スタミナを消費させたいと思います。また、一部はキッキングゲームを想定しています。メンバーも空中戦の能力、キックの能力をベースに選んでいます。いいチェイス、空中戦のスキルがいい選手、福岡と山田はとてもそれらが上手です。山田はJAPAN A(4月のニュージーランド遠征)でもいいパフォーマンスでした。松島もとても素早く、同じスキルを持っています。キッキングゲーム、空中戦が得意、これらが必要なスキルセットです」(ジョセフ ヘッドコーチ)

 サンウルブズのメンバーとして今季2試合目の出場となる山田は、「コンディションも非常にいいですし試合が楽しみです。先週の初勝利でチームの雰囲気もいいです。今週もしっかり結果に結び付け、勝ったあとの雰囲気をこのままつなげていきたいです。今回、香港で初めてサンウルブズの試合をおこないますが、サンウルブズを通してアジアでもラグビーのファンを増やしていきたいという思いもあります。ストーマーズは強いチームですが、自分たちの戦いを信じて、香港でいい試合を披露したいです」とコメント。

 松島は、「しばらく試合から離れていましたが、練習でもコンディションがいいですし、試合でもいいパフォーマンスを発揮したいです。今週も自分たちの戦術、1週間やったことをしっかり試合で出せれば、連勝という結果もついてくると思います。まずは自分たち一人ひとりが役割を果たしていけば大丈夫だと思います。個人的に香港は初めてで、湿度や気温が気になりますが、日本も似たような気候の季節になってきているので、すぐに適応できると思います」話し、今週末の戦いに集中する。

1.石原慎太郎(サントリー)  2.堀江翔太(パナソニック)  3.浅原拓真(東芝)  4.サム・ワイクス(パナソニック)  5.グラント・ハッティング(神戸製鋼)  6.リーチ マイケル(東芝)  7.エドワード・カーク(キヤノン)  8.ヴィリー・ブリッツ(NTTコミュニケーションズ)  9.田中史朗(パナソニック)  10.ヘイデン・パーカー(神戸製鋼)  11.福岡堅樹(パナソニック)  12.マイケル・リトル(三菱重工相模原)  13.ラファエレ ティモシー(コカ・コーラ)  14.山田章仁(パナソニック)  15.松島幸太朗(サントリー)

〔リザーブ〕
16.ジャバ・ブレグバゼ(―)  17.クレイグ・ミラー(―)  18.ヘンカス・ファン・ヴィック(宗像サニックス)  19.ヘル ウヴェ(ヤマハ発動機)  20.徳永祥尭(東芝)  21.流大(サントリー)  22.田村優(キヤノン)  23.ジェイソン・エメリー(宗像サニックス)