Twitterアカウント名の『改変』で意思表示?5月15日に実施されたNBAドラフト・ロッタリーの結果、2018年ドラフト全体1位指名権はサンズが獲得した。この指名権を行使するのか、それともドラフトまでにトレードの駒として使うかの選択になる…

Twitterアカウント名の『改変』で意思表示?

5月15日に実施されたNBAドラフト・ロッタリーの結果、2018年ドラフト全体1位指名権はサンズが獲得した。この指名権を行使するのか、それともドラフトまでにトレードの駒として使うかの選択になるのだが、サンズは早くも指名権の行使、それから誰を指名するかも示唆している。

1位指名権の獲得が決まった後、サンズはツイッターアカウントの名前を『Phoen1x Šuns』に変更。アルファベットの『i』を数字の『1』に変えたのは分かるが、『S』も『Š』に変更している。これはスロベニアのアルファベットで、今年のドラフトにエントリーしている『スロベニアの超新星』ことルカ・ドンチッチの指名をすでに決めているという意思表示だろう。

ドンチッチの指名を裏付ける伏線はあった。サンズは、前スロベニア代表チームのヘッドコーチ、イゴール・ココスコフを新ヘッドコーチに招聘。ココスコフは、昨夏開催されたユーロバスケットでスロベニア代表を率い、同国史上初の欧州制覇を成し遂げた。欧州選手権の大会ベスト5に選出されたドンチッチを指導したココスコフは「我々は、彼を『神童』と呼んでいる」とコメント。ココスコフは特にドンチッチのパス技術を高く評価し、「教えられるものではない。優れたパサーになるには、試合を理解していないといけない。バスケットボールIQが重要になる。彼は類稀な才能の持ち主で、19歳にして試合を理解している。チームプレーヤーになる方法を分かっているんだ」とも語っていた。

そのドンチッチは、先日リーガACB史上最年少となる19歳でのトリプル・ダブルを達成。レアル・マドリー所属のドンチッチは、5月9日に行なわれたベティス戦で17得点10リバウンド10アシストを記録し、104-89での勝利に貢献した。パスを優先するドンチッチがサンズに加われば、確実にデビン・ブッカーの得点力が生きる。

問題はNBAレベルに即対応できるかどうかだが、ココスコフはその点もしっかり考えているだろう。あとは、6月21日のドラフトで、サンズのドンチッチが誕生する瞬間を待つばかりだ。