カナダ出身の10代の若手選手であるデニス・シャポバロフ(カナダ)は15日、「男子テニスATPワールドツアー マスターズ1000 ローマ」(イタリア・ローマ/5月13日~5月20日/クレーコート)の1回戦で、第15シードのトマーシュ・ベルディ…

カナダ出身の10代の若手選手であるデニス・シャポバロフ(カナダ)は15日、「男子テニスATPワールドツアー マスターズ1000 ローマ」(イタリア・ローマ/5月13日~5月20日/クレーコート)の1回戦で、第15シードのトマーシュ・ベルディヒ(チェコ)に最初はリードを許しながらも、1-6、6-3、7-6(5)で破り、大きな勝利を再び成し遂げた。

現在19才のシャポバロフは先週の「男子テニスATPワールドツアー マスターズ1000 マドリード」(スペイン・マドリード/5月6日~13日/クレーコート)の、3回戦となったラウンド16でミロシュ・ラオニッチ(カナダ)を破り、準決勝進出を果たしている。

5月14日に発表された最新のランキングでは自身のキャリアで最高のランキング順位となる29位に入っているが、ベルディヒに対する勝利により、来週のランキング発表時にはシャポバロフが、14日付けのランキングでは22位のラオニッチを上回る見通しだ。

つまり、シャポバロフがカナダ人でランキングトップの選手になる。

シャポバロフはすでに、リシャール・ガスケ(フランス)が2005年に19才で17位に達して以来、上位30位に入った中で最も若い選手だ。

シャポバロフ自身は「人生でずっと目指してきたものだ。だから、それができるなんてもう最高だよ。いつかカナダをデビスカップで勝利に導けたらいいなと思う」と語った。

ゲームでは、シャポバロフが巧みな試合運びを見せつけ、試合を決める3セット目のタイブレークでは大胆にネット前に出てオーバーヘッドスマッシュでポイントを決め、4-0と一気にリードした。

一方の、ベルディヒは立ち直って5-5に戻したが、左利きのシャポバロフは相手をネット際に引き出し、片手のバックハンドで最高のパッシングショットのダウンザラインを放った。

最初のマッチポイントで、シャポバロフが再びダウンザラインで相手の逆をついてバランスを崩すと、ベルディヒは返球できなかった。

シャポバロフはリスクをいとわず、ベルディヒの倍の数のアンフォーストエラーを犯したが、3倍以上のウィナーも決めた。

「第1セットはただ自分の足運びをつかむことができなかった。ここのクレーは全然違う。でもただ戦い続けて、勝負し続けた。逆転することができて本当に嬉しい」と、今大会に初出場しているシャポバロフは話した。(C)AP(テニスデイリー編集部)

※写真はベルディヒからポイントを奪い吼えるシャポバロフ

(Photo by Dean Mouhtaropoulos/Getty Images)