5月12日、2020年東京五輪・パラリンピックで自転車競技会場となる静岡県伊豆市の伊豆ベロドロームにてTRACK PARTY 2018 in Spring(トラックパーティー)が開催された。


海外(主にヨーロッパ)では競技場内で飲食をしながらトラックでのレースを楽しむのが主流。その文化を日本にも持ち込み、様々なコンテンツを凝縮させることで自転車への関心を強く高めるフェス型サイクルイベントである。昨秋も伊豆ベロドロームで行われ、今回は2回目となった。



場内では自転車競技はもちろんのこと、合間にライブやイベントを楽しめる。照明や音響はまるでクラブにでもいるかのような雰囲気だ。



屋外へ足を運ぶと飲食店が立ち並び、大型ショッピングモールのようなフードコートに。そこでマグロの解体ショーやSTREET SPORTS JAM(フリースタイルフットボールとブレイクダンスのコラボレーション)などのイベントもあり、好天の下で大いに盛り上がっていた。



再び場内へ戻ると、一般参加型のアマチュア・レースをはじめ、パラサイクリングのデモンストレーションや子供たちのストライダーによるレースも。そして、国内外のトップレーサーたちによる“ガチンコ勝負”のトラックレース(ケイリン・エリミネーション・テンポ・マディソン・スプリント)も繰り広げられた。




日本からは東京五輪出場を目指す渡邉一成(福島88期)、新田祐大(福島90期)、脇本雄太(福井94期)、河端朋之(岡山95期)、深谷知広(愛知96期)、雨谷一樹(栃木96期)、小林優香(福岡106期)、太田りゆ(埼玉112期)ら、競輪ファンにもお馴染みの選手たちが名を連ねる。


また、マシュー・グレーツァー(オーストラリア)、トマシュ・バベク(チェコ)、サム・ウェブスター(ニュージーランド)、マティエス・ブフリ(オランダ)、テオ・ボス(オランダ)、ジョセフ・トルーマン(イギリス)、ステファニー・モートン(オーストラリア)、ニッキー・デグレンデル(ベルギー)、マチルド・グロ(フランス)といった2018年短期登録選手に加えて、中距離で世界トップレベルの走りを見せるレイ・ハワードやキーランド・オブライエン(共にオーストラリア)らも参戦した。


“ガチンコ勝負”の中でも、選手たちはリラックスした表情を見せることが多かったのが印象的。尚、選手たちの控室エリアに該当する場所もバンク内なので、スタンド席やバンク内席(プレミアムVIPラウンジもある)からも選手たちのそのような姿を普通に眺めることができて、選手たちとの距離感が近いのは魅力だ。


レースでは、昨秋もスプリントとケイリンで優勝したモートンが今開催も圧巻のパワフルな走りで同2種目を制して場内を湧かせた。



男子ではケイリンファイナル(決勝)に渡邉と河端が勝ち上がる。グレーツァー、ウェブスター、ブフリ、トルーマンとの白熱したスピードレース。最終周回でブフリをマークした渡邉が見事に追い込んで優勝。



「日本で開催されるトラックパーティーで、日本人が活躍しなければ面白くない。そんな気合で走りましたっ!」というレース後の渡邉のコメントに、場内のボルテージが最高潮に達したことは言うまでもない。


屋内250mバンクは競輪取材に慣れ親しんでいるPerfecta Navi編集部からは非常にコンパクトな造り。時速70kmを超える猛スピードで、目前を走り抜ける迫力は相当なもの。ディスクホイールが板張りのバンクを鳴らす独特な轟音との相乗効果もあって、一層、スピード感を満喫することができた。


今秋、10月13日〜14日にもTRACK PARTY 2018 in Autumnが開催される予定。秋の行楽も兼ねて、是非、伊豆ベロドロームへ足を運んでみていただきたい。