ラグビーワールドカップ2019アジア最終予選を兼ねる「2018 アジアラグビーチャンピオンシップ」第3週が5月12日、韓国、仁川南洞アジアド・ラグビー場でおこなわれ、香港代表が30-21で韓国代表を下し、2連勝となった。 試合は朝から激し…

 ラグビーワールドカップ2019アジア最終予選を兼ねる「2018 アジアラグビーチャンピオンシップ」第3週が5月12日、韓国、仁川南洞アジアド・ラグビー場でおこなわれ、香港代表が30-21で韓国代表を下し、2連勝となった。

 試合は朝から激しい雨が降り続く中、午後4時半過ぎに始まった。最初のアタックで韓国陣に入った香港が反則を得る。22メートル外、左中間のペナルティゴール(PG)をSOマシュー・ロスリーが決めて先制する。ロスリーは6分、やや遠めのPGを外したが、香港有利で進んだ。

 韓国の反撃は10分、香港陣左中間スクラムを順目に回し、右タッチライン際へ。右WTBチャン・ジョンミンが右隅へ飛び込み逆転、ゴールキックはSO呉潤衡(オ・ユンヒョン)が成功し、7-3とした。
 しかし、香港は19分に韓国陣10メートルの位置で反則を得る。すかさずロスリーがPGを決め、1点差に迫った。
 すると25分、左ラインアウトから展開し、右隅にCTBテイラー・スピッツが運び逆転した(11-7)。さらにロスリーがPGで加点し、39分にはLOサリバン・カイルがファイブポインターとなる。コンバージョン成功、21-7で折り返した。

 後半も最初に3分、ロスリーがPGを簡単に決め点差を広げた。5分後、韓国は左ライン際でボールをつなぐと最後はキャプテンのNO8李勇昇(イ・ヨンスン)がトライを奪う。ゴールも決まり14-24とすると、場内の応援団から韓国伝統太鼓の音が湧いた。

 しかしロスリーは16分にもPGを決め27-14。21分、韓国もゴール前スクラムを利用しFB李ジェブックがインゴールへ飛び込んだが、29分、再びロスリーがPG成功で、30-21と韓国追撃を阻んだ。韓国も試合終了前にラインアウト→モールなどからトライを狙ったが、雨もありノックオンを連発し自滅した。

 香港はマレーシアでのアウェイ戦勝利(67-8)に続き連勝。リー・ジョーンズ ヘッドコーチは「雨の中、後半のキック合戦もうまく運べた」。

 韓国はこれで1勝1敗。梁永勲(ヤン・ヨンフン)コーチは「ハンドリング、ブレイクダウンでの反則、オフサイドなど自分たちのミスで負けた。トライは取れたのでアタックはできたが…」と悔しさをにじませた。

 次週は5月19日に韓国で韓国代表×マレーシア代表戦。最後は香港で2戦をおこなう。(文:見明亨徳)