サンウルブズが今季スーパーラグビーで初勝利をあげた5月12日、日本代表選手で唯一海外チームに所属しているアマナキ・レレィ・マフィも奮闘し、久しぶりに勝利の味をかみしめた。 全15チーム中、ボールキャリーの回数とキャリーメーターで1位にラン…

 サンウルブズが今季スーパーラグビーで初勝利をあげた5月12日、日本代表選手で唯一海外チームに所属しているアマナキ・レレィ・マフィも奮闘し、久しぶりに勝利の味をかみしめた。

 全15チーム中、ボールキャリーの回数とキャリーメーターで1位にランクし、今季12節を終えた時点でチーム・オブ・ザ・ウィーク(週間ベストフィフティーン)に3回選出されるなど、レベルズの中心選手となっているマフィ。この日、キャンベラでおこなわれたブランビーズとのオーストラリア勢対決に背番号8をつけ11試合連続の先発出場となり、27-24で、チームの連敗を5で止める逆転勝ちに貢献した。
 レベルズは5勝6敗(総勝点25)となり、再び、プレーオフ進出圏内となるトップ8に浮上している。

 マフィは前半22分、ハイタックルでイエローカードを提示された。数的不利となったレベルズは、マフィを欠いた10分間に2トライを奪われ、5-21と16点差をつけられてしまった。

 しかし、その後に流れを変えたのも、フィールドに戻ったマフィだった。
 一時的退出がありながら、ボールキャリー数は両チームを通じて最多の16回、オフロードパスも巧みに使ってチャンスメイクした。チームがやや劣勢のなかディフェンスでも奮闘していたマフィは、後半にろっ骨あたりを痛めて治療を受けるシーンがあったものの、最後までプレーし続け、速い飛び出しからのインターセプトでチームのピンチを脱出するファインプレーもあった。

 盛り返したレベルズは後半26分に24-24と同点に追いつき、残り時間わずかとなった終盤、マフィの力強いボールキャリーで敵陣22メートルラインに迫ってフェイズを重ね、PGチャンスを獲得。これをCTBリース・ホッジが決め、逆転勝利となった。

 レベルズは次週は試合がなく、5月25日に地元メルボルンで日本チームのサンウルブズと再戦する。3月に秩父宮ラグビー場で対戦したときは、37-17でレベルズが勝っている。