夏場所(5月場所)は気候も寒過ぎず暑過ぎず、体もよく動くので実力のある横綱が優勝しやすい場所と言われています。

3横綱の状況を見ると稀勢の里は残念ながら7場所連続の休場となりましたが、鶴竜が春場所(3月場所)からの連覇を狙い、白鵬は先場所休場からの復活優勝を懸けて土俵に復帰。今場所は久しぶりに横綱同士の直接対決による優勝争いが楽しめそうです。

注目は横綱だけではありません。関脇栃ノ心の大関取りへの挑戦、悲願の三役昇進を果たした小結遠藤はどこまで活躍できるか。平幕の番付では寺尾の愛弟子の阿炎(あび)が初場所の新入幕から一気に番付を上げて横綱大関との対戦が組まれる前頭2枚目まで昇進するなど、番付表の上から下まで楽しみな力士ばかりです。

いよいよ始まる夏場所(5月場所)の優勝争いを、過去の優勝データから予想してみたいと思います。

2000年以降の夏場所(5月場所)優勝力士一覧
2000年~2017年までの過去18年間の夏場所(5月場所)優勝力士を見てみると、全勝優勝と初優勝が多いのが目に付きます。

2000年~2017年の18回のうち、全勝優勝が6回、初優勝が6回とそれぞれ1/3ずつの高確率。2008年~2017年の直近10年間だと全勝優勝4回、初優勝4回とかなりの高確率で全勝優勝か初優勝になるという傾向があります。

今年の夏場所(5月場所)も全勝優勝か初優勝かの2択になるのではと考え、それぞれのケースでの優勝力士を予想してみました。

夏場所の全勝優勝回数は白鵬が圧倒的

2000年以降の全勝優勝は22回、そのうち夏場所(5月場所)での全勝優勝の回数が6回と突出しており、全勝優勝が出やすい場所と言えます。全勝優勝力士を見ると白鵬が夏場所での全勝優勝を得意としている事が分かります。

過去の全勝優勝のデータからは、白鵬が得意の夏場所(5月場所)で休場明けの復活優勝を全勝で飾る可能性も高いのではと予想できます。

初優勝は外国出身力士が多い傾向

もう1つの夏場所(5月場所)の優勝傾向である初優勝のデータを見てみます。

2000年以降に初優勝の力士は17人いますが、年6場所の場所別の傾向を見ると初場所(1月場所)と並んで夏場所(5月場所)での初優勝が多いです。

夏場所(5月場所)で初優勝を飾った力士6人の顔ぶれを見てみると魁皇以外の5人は外国出身力士です。他の場所での初優勝力士の顔ぶれと比べても、夏場所(5月場所)で初優勝する外国出身力士の多さが目に付きます。

外国出身力士で優勝経験のない力士は、逸ノ城(モンゴル)、玉鷲(モンゴル)、魁聖(ブラジル)、千代翔馬(モンゴル)、荒鷲(モンゴル)、碧山(ブルガリア)の6名です。

この中で一番初優勝を期待できるのは関脇逸ノ城。場所前の稽古でも225キロの巨体で横綱白鵬を圧倒する強さを見せた25歳の若武者が、10年以上続く白鵬1強体制を打ち崩す世代交代を果たすか。長いケガから復活したモンゴルの怪物の初優勝も充分に期待できます。

過去の優勝データどおりに夏場所(5月場所)を制するのは全勝優勝力士か初優勝力士か。優勝候補に挙げた横綱白鵬と関脇逸ノ城が優勝争いを引っ張って夏の土俵を盛り上げてくれる事を期待したいです。

(文:表参道の公認会計士)