カロリーナ・プリスコバ(チェコ)は10日、「ムトゥア マドリード・オープン」(スペイン・マドリード/5月5日~5月12日/クレーコート)のシングルス準々決勝でランキング1位のシモナ・ハレプ(ルーマニア)を破り、準決勝への進出を果たした。スコ…

カロリーナ・プリスコバ(チェコ)は10日、「ムトゥア マドリード・オープン」(スペイン・マドリード/5月5日~5月12日/クレーコート)のシングルス準々決勝でランキング1位のシモナ・ハレプ(ルーマニア)を破り、準決勝への進出を果たした。スコアは6-4、6-3、試合時間は1時間9分だった。

ハレプは知的にゲームを組み立て流れるような動きで広域をカバーし、小柄ながらダイナミックなスイングで相手を押し込むプレーを得意とする。現在のランキングは1位だ。

他方でプリスコバは、スマートなスイングから伸びのあるボールを放ち、強力なサービスも武器にしている。現在のランキングは6位で、ハレプとのゲームとなれば白熱した戦いを繰り広げそうだ。

第1セットでは、ハレプが最序盤からチャンスをモノにした。自身のサービスをキープして入った2ゲーム目のリターンで、ハレプがプリスコバのネットミスなどから優位に立った。ほかにもリターンエースなどで2ブレークのチャンスが訪れると、ハレプがフォアでウィナーを放ちリードを確実なものにした。

しかしハレプもすぐさまブレークバックすると、続くサービスもキープ。ハレプのリードはこれで帳消しになりプリスコバがスコアをイーブンに戻した。

第1セットの行方を分けたのは第7ゲームだった。ハレプは自身のサービスゲームで、プリスコバのストロークに対してネットミスなどから2ブレークポイントを与えてしまった。プリスコバはこのチャンスに強打したリターンでエースを奪うと、ブレークを獲得した。

第1セットはそのままプリスコバが押し切り、手中に収めた。

第2セットでもプリスコバは序盤から優位に立つ。同セット2度目のリターンゲームとなった3ゲーム目で、ハレプが30-40のブレークポイントのピンチ。プリスコバはラリーで粘ると、ハレプのバックハンドでのサイドアウトを誘いブレークを達成。リードを積み上げた。

プリスコバはさらに、5-3で迎えた9ゲーム目にはハレプのサービスゲームをラブゲームで奪い、試合を締めくくった。同選手は続く準決勝で、ダリア・カサキナ(ロシア)に6-4、6-0で勝利したクビトバと対戦する予定だ。(テニスデイリー編集部)

※写真はハレプとの対戦で構えを取るプリスコバ

(Photo by Denis Doyle/Getty Images)