日本ラグビーフットボール協会は9日、スーパーラグビーのハイランダーズ(ニュージーランド)でアシスタントコーチを務めているトニー・ブラウン氏(41歳)が、日本代表の新アタックコーチに就任すると発表した。ハイランダーズでの仕事はまだ続くため、…

 日本ラグビーフットボール協会は9日、スーパーラグビーのハイランダーズ(ニュージーランド)でアシスタントコーチを務めているトニー・ブラウン氏(41歳)が、日本代表の新アタックコーチに就任すると発表した。ハイランダーズでの仕事はまだ続くため、今年11月よりスポットコーチとして日本代表に合流予定で、2017年のスーパーラグビーが終わってから、ジャパンの指導に専念することになると思われる(2017年以降の詳細な合流日程は未定)。

 日本代表の次期ヘッドコーチは、現在ハイランダーズで指揮を執っているジェイミー・ジョセフ氏に決定している。ジョセフ氏は今年のスーパーラグビー終了後にハイランダーズを退団し、日本へ向かうが、ブラウン氏との最強タッグは継続することとなった。
 しかし、ブラウン氏はハイランダーズの来季ヘッドコーチになることも同日公式発表されており、2017年のスーパーラグビーで采配をふるったあと、本格的に日本代表のコーチングスタッフとして指導力を発揮することになりそうだ。

 ブラウン氏は2004年から2011年まで三洋電機ワイルドナイツ(現 パナソニックワイルドナイツ)でプレーし、ワイルドナイツのBKコーチを経てオタゴ(ニュージーランド/ITMカップ)のヘッドコーチとなり、2013年にハイランダーズのアシスタントコーチに就任。ジョセフ ヘッドコーチを支えて2015年のスーパーラグビー初優勝に貢献した。
 そしてこのたび、日本代表のコーチに加わることが決まり、「胸をおどらせています。誇らしい歴史を持つチームの一員になるのは、とても名誉なことです。ジェイミー・ジョセフ氏とタッグを組み、日本でおこなわれるラグビーワールドカップ2019に向け強化をおこなうことは大きなチャレンジですが、成功を収めることができると信じています。大好きな日本で、再び時間を過ごせることを楽しみにしています」とコメントした。

 信頼する相棒とともに日本代表を強化することになるジョセフ次期ヘッドコーチは、「ブラウン氏の経験と日本ラグビーに対する理解はラグビーワールドカップ2019に向けてチームを築き上げるためには不可欠です。ブラウン氏はハイランダーズの成功において大きな役割を果たしました。彼は質の高いコーチングを提供してくれるので、選手はあきることがないでしょう。そして選手が成長してくれることを期待しています」 と語っている。

 また、薫田真広ディレクター・オブ・ラグビーは、「ジェイミー・ジョセフ次期ヘッドコーチに最良のパートナーを獲得できたことは、ラグビーワールドカップ2019に向け、日本ラグビーの強化が加速することを意味しています。ブラウン氏は選手、コーチとしてニュージーランドだけでなく海外でも常にトップレベルの実績を残してきました。特にワイルドナイツでの功績は高く、クレバーで且つ肉体的にも精神的にも非常にタフな人物です。彼のコーチングノウハウが1日も早くチームに溶け込む日を待ち望んでいます」 とコメントした。