スーパーラグビーの強豪チームであるハリケーンズ(ニュージーランド)は5月10日、早くも来シーズンのコーチングスタッフを発表し、かつて同国代表“オールブラックス”の人気選手だったカーロス・スペンサーがアシスタントコーチに就任することが明らかとなった。

 オールブラックスで35キャップを重ね、ブルーズの司令塔としてスーパーラグビー優勝を3回遂げるなどし、「キング」と呼ばれたスペンサーは、2016年から日本の宗像サニックスブルースでバックスコーチを務めている。

 ライオンズに在籍していた2010年ころからコーチングをはじめ、南アフリカ代表の10番に成長したエルトン・ヤンチースなどに大きな影響を与えたことでも知られる。また、宗像サニックスでスペンサーの指導を受けたアンドレ・エスターハイゼンは、現在シャークス(南アフリカ)のCTBとしてプレーしスーパーラグビー第12節でベストフィフティーンに選出されるなど好調で、地元メディアに対し、どこからでも攻めるサニックスブルースのスタイルで自分は進化したと語り、「カーロスは私のキックとパスを大いに成長させてくれた」とコメントしている。

 スペンサーは南アにいた頃、シャークスとキングズでもコーチを務めたことがあるが、来季ハリケーンズのヘッドコーチに新任するジョン・プラムツリーとは2013年にシャークスで一緒に働いたことがあり、そのときからスペンサーに対するプラムツリーの評価は高い。
「シャークスでカーロスと一緒に仕事をしていたときから感銘を受けていた。彼は南アフリカだけでなく、日本でもいい仕事を続けている。カーロスは新鮮なアイディアをもたらしてくれるだろう」

 そして、母国のニュージーランドに戻りフルタイムでコーチを務めるという野望を長い間持っていたという42歳のスペンサーは、「プラムとの会話から、私たちは同じ方向へ進んでおり、ハリケーンズが求めている高い基準を引き続き達成すると確信している」とコメントした。

 今季のハリケーンズは現在、8勝1敗で2位。2015年から指揮を執ってきたクリス・ボイド現ヘッドコーチがイングランドのノーサンプトン・セインツへ旅立つ前に、2年ぶり2回目の優勝を目指している。