スペインのサッカークラブの強豪であるレアル・マドリードの長年のサポーターでもあるラファエル・ナダル(スペイン)は先週、ヨーロッパリーグのアトレティコ・マドリード対アーセナル戦にアトレティコのユニフォームを持って姿を現して、スペインでトップニ…

スペインのサッカークラブの強豪であるレアル・マドリードの長年のサポーターでもあるラファエル・ナダル(スペイン)は先週、ヨーロッパリーグのアトレティコ・マドリード対アーセナル戦にアトレティコのユニフォームを持って姿を現して、スペインでトップニュースになった。ソーシャルメディアでも、両チームのファンから多くの声が寄せられた。

ナダルは、今週行われる「男子テニスATPワールドツアー マスターズ1000 マドリード」(スペイン・マドリード/5月6日~13日/クレーコート)のためにスペインの首都・マドリードに到着したが、この話題を避けられなかった。

そこで「現在の社会には、1つのチームの真のサポーターでいるためには他のチームに対してアンチでいる必要があると思える、という問題がある」とナダルは語った。

また、同選手は「ただレアル・マドリードを応援している。アトレティコ出身の友達はたくさんいて、彼らがイングランドのクラブを相手にヨーロッパの大会で戦っている。そこに行ってアトレティコを応援しただけだ。クラブが招待してくれたんだ。素晴らしいサッカーの試合を観戦したかったし、楽しみたかっただけだよ」と話したという。

アトレティコは、ワンダ・メトロポリターノ・スタジアムで1-0で勝利してヨーロッパの第2のクラブ大会であるヨーロッパリーグで決勝進出を決めたが、その際にナダルがアトレティコのユニフォームを首回りに巻いた姿をカメラに捉えられた。

ナダルは「(クラブの) 会長がユニフォームをプレゼントしてくれた。あの夜は少しひんやりして寒かったから、スカーフ代わりに使ったんだ。ただそれだけだよ」と話した。 

またナダルは、日本時間7日に行われたバルセロナ対レアル・マドリードの「クラシコ」についてもコメントした。同試合は2-2の引き分けで、いくつかの誤審を疑われる審判の判定もあった試合だ。

「繰り返し繰り返し報じ語られるだろうから、その審判も負担を背負うだろう。その見せものに協力はしないよ。すばらしい試合だったし、見られてよかった。本当にサッカーを楽しんでいたんだ」と話した。

ナダルは、試合後の処分には賛成だと話した。同選手は自分自身「たぶん大のサッカー好きなだけで、サッカーを批判しているのではない」と話し、「結局のところ、審判はとても大変な仕事だ。重圧がかかっているときに決定を下すのはとても難しい。他の選手をひっかけようとする選手がたくさんいることもある。ただのショーだよ」との見方を示した。(C)AP(テニスデイリー編集部)

※写真は2017年の「男子テニスATPワールドツアー マスターズ1000 マイアミ」3回戦でのラファエル・ナダル

(Photo by Al Bello/Getty Images)