ブノワ・ペール(フランス)は7日、「男子テニスATPワールドツアー マスターズ1000 マドリード」(スペイン・マドリード/5月6日~13日/クレーコート)男子シングルス1回戦でルカ・プイユ(フランス)と対戦し、フランス人対決を制した。スコ…

ブノワ・ペール(フランス)は7日、「男子テニスATPワールドツアー マスターズ1000 マドリード」(スペイン・マドリード/5月6日~13日/クレーコート)男子シングルス1回戦でルカ・プイユ(フランス)と対戦し、フランス人対決を制した。スコアは6-2、6-3、試合時間は1時間19分だった。

プイユは、ショット感覚に優れた選手で、サーフェスを選ばずコンスタントに結果を残しており、最大の武器は、アドサイドからセンターへ打ち込むスライスサービスが決まり出すと手に負えなくなることもあるという。

現在の同選手のランキングは18位で、フランスの「デビスカップ」チームにもたびたび名を連ねることもある選手で、今大会では第15シードだ。

一方のペールは、同様にフランス出身の選手で、サービスとバックハンド、ドロップショットなど繊細なタッチを生かしたテクニカルなショットが武器。ネットプレーも器用にこなし、強打もすればソフトにも打つなど、プレーのリズムに変化をつける特徴を持つ。

試合で先手を取ったのはペールだった。第1セットの冒頭こそ、両選手ともにサービスキープを続け、ペールとプイユはともに2ゲームを獲得。が、6ゲーム目が一つの転機となった。

ペールはそのリターンゲームで、1ポイント目でバックハンドでストレートに打ち込むリターンエースやプイユのダブルフォルトもあり、デュースへの展開に持ち込んだ。プイユのバックハンドのアウトミスでブレークポイントになると、続くポイントでラリーの応酬の中でプイユがネットしてしまい、ペールが1ブレークのリードをつかんだ。

さらにペールは、自身のサービスをキープした後、再びプイユのサービスゲームでブレークポイントを握り、結局ブレーク。6-2で1セット目は、ペールのものになった。

第2セットでもペールがまずはリードを築いた。2ゲーム目で、デュースからアドバンテージを握ると、プイユが痛恨のダブルフォルト。ペールが第1セットに続き、リードを手にした。

一方のプイユは、ペールを追いかけて、40-15から巻き返しを図った。6度のデュースの末に握られたブレークポイントの中で、ペールがロブをあげたがアウト。ペールはライン判定に不満を露にしたが、結局、判定は覆らずブレーク。いったんはスコアもイーブンに戻った。

しかし、8ゲーム目にペールはブレークポイントをつかむと再び、ラリー戦に応じた。すると、プイユがベースラインをオーバーするアウトミスで、2セット目で2度目となるブレークを許した。

ペールは、続くサービスゲームで、3度のデュースを繰り返すなど、苦しんだものの、2度目のマッチポイントを獲得。フランス人対決に勝利した。

結果的には、第15シードが初戦で姿を消した一方で、ペールが続く2回戦で、期待の若手選手の一人であるデニス・シャポバロフ(カナダ)と対戦する予定だ。(テニスデイリー編集部)

※写真は2回戦に進出したペール

(Photo by Quality Sport Images/Getty Images)