デライノ・デシールズが二塁内野安打で一塁から一気に生還 勝敗を時に大きく左右することになる、1つでも先を狙う走塁。メジャーでも、この重要性が如実に現れるプレーが生まれた。それを体現したのは、レンジャーズのデライノ・デシールズ外野手だった。こ…

デライノ・デシールズが二塁内野安打で一塁から一気に生還

 勝敗を時に大きく左右することになる、1つでも先を狙う走塁。メジャーでも、この重要性が如実に現れるプレーが生まれた。それを体現したのは、レンジャーズのデライノ・デシールズ外野手だった。このシーンをMLB公式サイトの動画コーナー「Cut4」が紹介している。

 7日(日本時間8日)に本拠地で行われたタイガース戦でのこと。7回裏の攻撃で、デシールズによる驚きの走塁が飛び出した。2死一塁で、打席に立ったのは秋信守。タイガースのダニエル・スタンプが投じたボールを捉えると、打球は一、二塁間への強いゴロとなった。

 打球は二塁手ディクソン・マチャドが懸命に伸ばしたグラブを弾くと、その後方へとコロコロと転がった。一塁走者だったデシールズは全速力で二塁を蹴ると、打球を確認しながら三塁へ突進。さらに、そこからは打球方向を見ることなく、腕を回す三塁ベースコーチだけを見て、そのまま一気に三塁も蹴った。

 懸命に打球を追ったマチャドはボールを掴み、すぐさま送球。だが、時既に遅し。カットマンがキャッチした時には、デシールズはヘッドスライディングで本塁を陥れていた。記録は二塁への内野安打となっており、走者一塁からのタイムリー二塁内野安打が完成した。

「Cut4」では「月曜日の夜にタイガースはヒットを量産したが、レンジャーズに6?7で負けた。その試合でデライノ・デシールズに素晴らしいプレーがあった」として特集。その記事の中で、デシールズはMLB.comのT.R.サリバン記者に対して「三塁でためらうことはなかった。何があっても全力で走ることにしているんだ。二塁を回った後、(ビーズリー三塁ベースコーチを)確認したら、行けという指示だったから、ホームに向かった。自分を信じて賭けてくれる人がいるのはうれしいよ」と語っている。

 この激走で同点に追いついたレンジャーズは、その後ジュリクソン・プロファーの適時三塁打で勝ち越し。勝利を手にすることに成功した。記事では、このプレーについて「激しい走塁と打撃が間違いなく勝利に貢献した。勝利に値する」と記している。常に全力で次の塁を狙う姿勢がどれほど大事か。野球少年たちにも、是非とも見習ってもらいたいプレーだ。(Full-Count編集部)