「今までの試合の中でも上位の嬉しさです」。法大から見事2勝目を勝ち取った今試合を振り返りこう語る菊地恭志郎(政4・慶應志木)。これまでの悔しさがやっと結果になった、そんな彼の顔には満面の笑みがこぼれた。 昨年春ぶりの先発、今季初登板となっ…

「今までの試合の中でも上位の嬉しさです」。法大から見事2勝目を勝ち取った今試合を振り返りこう語る菊地恭志郎(政4・慶應志木)。これまでの悔しさがやっと結果になった、そんな彼の顔には満面の笑みがこぼれた。
昨年春ぶりの先発、今季初登板となった菊地。秋から調子を崩しベンチを外れ、怪我で全く試合に出ることができずその時点から今春を見据えてのトレーニングなどを続けてきた。エースのプレッシャーを背負うもチームの優勝をスタンドから見ることしかできず悔しい思いをした昨季。今年こそ「自分の力で」チームの優勝へ貢献したいと意気込み臨んだ今試合、7回2/3を投げて見事勝ち投手。堂々たる復活を見せつけ観客を魅了した。

「勝ちたい」というチーム全員の思いを背負い、責任感と緊張感と戦いながら見事勝ち取った勝利だ。1年前にエース加藤拓也(H30政卒・現広島東洋)の背番号18を背負い、続けてきた戦いもついにラストイヤーとなる。学生野球人生の最後を締めくくる神宮球場のマウンドで「後悔のないように思いっきり腕振る」。そう語る彼の目は希望と期待に溢れていた。「正しい位置に投げれば打ち取れる」という自信と強い気持ちを持った彼の投球。昨年のリベンジを果たすべく新たな挑戦へとチームを導くこと間違いなしだ。
(記事 國分萌々子)