福岡県宗像市のグローバルアリーナで開催されているサニックスワールドユース交流大会。5日目の5月4日は順位決定トーナメント2回戦が行われ、同5日におこなわれる最終戦の顔合わせが確定した。 頂上決戦に駒を進めたのは、ニュージーランドのヘイステ…

 福岡県宗像市のグローバルアリーナで開催されているサニックスワールドユース交流大会。5日目の5月4日は順位決定トーナメント2回戦が行われ、同5日におこなわれる最終戦の顔合わせが確定した。
 頂上決戦に駒を進めたのは、ニュージーランドのヘイスティングス ボーイズハイスクールとフィジーのラトゥカンダヴレヴスクール(以下、RKS)。それぞれ、大阪桐蔭を48-15、セントオーガスティンカレッジ(豪)を24-21と破った。

 RKSは殊勲の勝利だった。同国勢初の決勝進出だ(これまでの最高位は同校による2002年大会の3位)。
 キックを中心に試合を組み立て、ディフェンスでもしぶとく粘った。ミスを誘い、相手の得点チャンスをつぶした。激しいぶつかり合いでも要所で強みを出し、セブンズを思わせるパス回しで観客を沸かせた。

 5~8位決定トーナメントでは、桐蔭学園×東福岡の対戦があった。
 1か月前の全国選抜大会準々決勝でも熱闘を演じたライバル同士の激突に多くの観客がスタンドを埋めた。お互いの意地がぶつかり合う緊張感に満ちた60分が展開された。

 先に主導権を握ったのは東福岡。スピーディーな連続攻撃で巧みに相手防御を突破して攻め込み、12分のPGを皮切りに13分にWTB井手太朗、20分には NO8小島雅登がゴールラインを超えて17-0と先行した。
 しかし桐蔭学園も反撃し、得意のFWラッシュを突破口にCTB西川賢哉がアウトサイドを切り崩して2トライを奪取。5点差に詰め寄って前半を折り返した。

 後半も先にトライを取ったのは東福岡だった。
 しかし、その後は桐蔭学園がディフェンスから圧力をかけ、徐々にペースを握る。17分にモールを押し切って3点差に迫ると、19分にはBKの左展開で大外をWTB岡田喬一が走り切った。24-22と逆転した。

 しかし東福岡もあきらめなかった。23分に敵陣のスクラムから狙い通りにアタックを継続。WTB高本とむがインゴールに飛び込み、ふたたびリードを奪った(27-24)。
 終盤は桐蔭学園が猛攻を見せた。ラストプレーで自陣からフェーズを重ね、敵陣まで進む。最後は東福岡がしぶといタックルでしのぎ切り、歓喜の拳を突き上げた。

 東福岡にとっては、34-40で敗れた全国選抜大会の雪辱をここで果たせたことは今後に向けて大きな意味があるだろう。
 一方敗れた桐蔭学園も、SH小西泰聖主将、FB伊藤大祐ら主軸数名を体調不良やケガで欠きながら堂々と渡り合い、勝利に肉薄した。その戦いぶりは、あらためて底力を感じさせた。

◆5月5日 試合予定
▼決勝戦
・14:05 ヘイスティングス ボーイズ ハイスクール(NZ)×ラトゥカンダヴレヴスクール(フィジー)

▼3・4位決定戦
・11:55 大阪桐蔭(大阪)× セント オーガスティンズ カレッジ(豪州)

▼5・6位決定戦
・10:35 東福岡(福岡)×フレイムズビー ハイスクール(南アフリカ)

▼7・8位決定戦
・9:15 桐蔭学園(神奈川)×長崎北陽台(長崎)

▼9・10位決定戦
・10:35 東海大学付属大阪仰星高校(大阪)×エクセター カレッジ(イングランド)

▼11・12位決定戦
・10:35 報徳学園(兵庫)×尾道(広島)

▼13・14位決定戦
・9:15 東海大相模(神奈川)×エニセイ-STM(ロシア)

▼15・16位決定戦
・9:15 秋田工(秋田)×ジエングオ ハイスクール(台湾)