20歳以下代表の世界トップ12か国が競う「ワールドラグビー U20チャンピオンシップ 2016」が6月7日にイングランドで開幕し、マンチェスターでU20南アフリカ代表と対戦したU20日本代表は、19-59で敗れた。4年ぶりの優勝を狙う南ア…

 20歳以下代表の世界トップ12か国が競う「ワールドラグビー U20チャンピオンシップ 2016」が6月7日にイングランドで開幕し、マンチェスターでU20南アフリカ代表と対戦したU20日本代表は、19-59で敗れた。4年ぶりの優勝を狙う南アに対し、日本はWTBアタアタ・モエアキオラ(東海大)のハットトリックなどで前半を19-14とリードしたものの、後半は防戦一方で6トライを奪われ、逆転負けを喫した。

 前半9分に南アのダイナミックなFLに中央突破され先制を許した日本。
 しかし19分、ハーフウェイ付近のラインアウトからの攻撃でWTBモエアキオラが鮮やかに防御網を切り裂き、トライを挙げて流れを呼び戻した。
 25分には、敵陣22メートルライン内でアドバンテージをもらい、SO金井大雪(法政大)からのキックパスをWTBモエアキオラが空中戦に競り勝ってインゴールに押さえ、逆転。
 ブレイクダウンでターンオーバーして好機となった30分には、FWがゴール前でピック&ドライブを繰り返したあと右へ展開し、WTBモエアキオラが俊敏な動きでディフェンダーをかわして3本目のトライを奪い、19-7とした。

 日本は前半、スクラム、ブレイクダウンでも奮闘。粘り強かった守りは、36分に相手にチップキックを使われゴールラインを割られたものの、19-14とリードして前半を終えた。

 しかし、ワールドカップの悪夢を再現したくない南アは、ハーフタイム明けからガラリと変わった。

 後半早々、連続攻撃から主将の13番がゴールに持ち込み、逆転。その3分後には、スクラムからの攻撃でゲインし、すばやいリサイクルと展開で連続トライを挙げた。48分(後半8分)にはインターセプトからつないで完全に流れを変える。
 さらにPGで点差を広げた南アは、63分、70分、そして試合終了前にもトライを重ね、日本は結局、40点差の大敗で初戦を終えた。

 昨年の10位を上回りたい日本だが、プールステージは強豪ぞろい。同じプールCのもう1試合は、アルゼンチンがトップ4入りは間違いないと前評判の高かったフランスを24-15で破っている。
『ビート レ・ブルー』のスローガンを掲げ打倒・フランスに燃える日本だが、11日の第2節で対戦するその相手は4強入りへもう負けられず、激しい戦いになりそうだ。

<プール戦・第1節 結果>
▼プールA
・アイルランド 26-25 ウェールズ
・ニュージーランド 55-0 ジョージア

▼プールB
・スコットランド 15-10 オーストラリア
・イングランド 48-10 イタリア

▼プールC
・日本 19-59 南アフリカ
・アルゼンチン 24-15 フランス