張本智和 Photo:Itaru Chiba


 「世界卓球2018スウェーデン(団体戦)」<4月29~5月6日/ハルムスタッド>の開幕前日記者会見が28日、会場のハルムスタッド・アリーナで開かれた。登壇した選手は3人。女子は前回の団体戦2016年マレーシア大会優勝の中国から丁寧、男子は強豪ドイツを代表して現在世界ランク2位のボル、そして日本からは男子最年少出場の14歳・張本智和(JOCエリートアカデミー)という顔ぶれだ。




 張本は世界卓球2017ドイツ大会で個人戦には出場しているが、団体戦に出るのはこれが初めて。初出場の感想を聞かれると「緊張しているが、目標は金メダル」ときっぱりと答えた。また、ボルや丁寧ら卓球界のレジェンドたちと記者会見で並んでいることをどう思うかという質問に対しては、「本当に光栄だし嬉しく思う」と喜びをあらわにしていた。

左から丁寧、ボル、張本 Photo:Itaru Chiba


 さらに地元記者からは「スウェーデンと聞いて何を思い浮かべるか?」というやや難しい質問も。隣席のボルと丁寧が思わず苦笑いする中、少し考えた張本は、「街が綺麗で卓球も昔から強くて、いい国だと思う」とスマートに回答する場面もあった。

そんな14歳とは思えない落ち着いた張本について、37歳のボルは次のように語っている。「彼はすでに世界の中でも素晴らしい選手の一人。自分が同じ年齢の頃はコーチから『もっと練習しなさい』と言われたものだが、張本選手には若くして努力するモチベーションがある。これからも自ら練習を積んで強くなり、世界のトップ選手になると思う」

 ドイツのみならず卓球界の英雄にべた褒めされた張本。記者会見の後は「夜になるともっと緊張するかもしれない。緊張と楽しみな気持ちが混ざっている」と話し会場を後にした。世界卓球2018スウェーデンは29日、いよいよ開幕を迎える。

(文=高樹ミナ)


【世界卓球2018スウェーデン】
4月29日(日)~5月6日(日)開催!テレビ東京系列・BSジャパンで連日放送!